レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年03月31日
- 登録日時
- 2024/04/01 12:57
- 更新日時
- 2024/04/17 19:30
- 管理番号
- 2411
- 質問
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解決
桃太郎のお供が犬猿雉なのは何か理由があるのか。
- 回答
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「『桃太郎』の構成は陰陽五行説の十二支に基づいてる…」(『日本異界図典』(388.1/アサ/)p20,21)
(下記のように説明あり)
「鬼とは正反対に位置する3匹の動物を家来に、ところでなぜこの3種類の動物なのかを考えたとき、
ヒントとなるのが敵となる鬼の存在だ。鬼が牛の角を揃え虎柄のパンツをはいているのは、丑寅(北東)の方角を鬼門というのにちなむ。この丑寅の対極に位置するのが申、酉、戌なのだ。」
また、違う文献では
「ある説では、鬼ヶ島は北東(丑寅)の方角の鬼門にある。
その鬼を抑える方角は、南西の裏鬼門になるため、裏鬼門から時計回りに申酉戌(猿雉犬)を選んだとしている。」
(「『日本異類図典』(388.1/アサ/)p124~125)
「そしてこれは陰陽道の「鬼門封じ」に通じるものである。また、わが国では鳥と言えば雉(現在も国鳥)だった」と記載あり
(『呪術と日本昔ばなし なぜ桃太郎の家来は犬と猿と雉なのか』(388.1/トヤ/)p146~148)
以下の資料を提供
『呪術と日本昔ばなし なぜ桃太郎の家来は犬と猿と雉なのか』(388.1/トヤ/)
『日本異界図典』(388.1/アサ/)
『日本異類図典』(388.1/アサ/)
- 回答プロセス
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(1)業務システムにて
すべて=「桃太郎␣伝説」で検索
①『呪術と日本昔ばなし なぜ桃太郎の家来は犬と猿と雉なのか』(388.1/トヤ/)
➡p146~148
十二支の原理であり、「鬼門」は東北(丑寅)の方角で、その正反対の南西から「正」の方角に申、酉、犬と進んでいく。
そしてこれは陰陽道の「鬼門封じ」に通じるものである。
また、わが国では鳥と言えば雉(現在も国鳥)だったという内容が書かれている
②『日本異界図典』(388.1/アサ/)
➡p20~21
「鬼とは正反対に位置する3匹の動物を家来に、ところでなぜこの3種類の動物なのかを考えたとき、
ヒントとなるのが敵となる鬼の存在だ。鬼が牛の角を揃え虎柄のパンツをはいているのは、丑寅(北東)の方角を鬼門というのにちなむ。この丑寅の対極に位置するのが申、酉、戌なのだ。このように『桃太郎』の構成は陰陽五行説の十二支に基づいてる…」
とあり
③『日本異類図典』(388.1/アサ/)
➡ p124~125
「ある説では、鬼ヶ島は北東(丑寅)の方角の鬼門にある。その鬼を抑える方角は、南西の裏鬼門になるため、裏鬼門から時計回りに申酉戌(猿雉犬)を選んだとしている。」とあり
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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戸矢學 著. 呪術と日本昔ばなし : なぜ桃太郎の家来は犬と猿とキジなのか. かざひの文庫, 2022.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032099040 , ISBN 978-4-86723-076-3 -
朝里樹 監修. 日本異界図典. G.B., 2021.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I031201318 , ISBN 978-4-906993-98-7 -
朝里樹 監修. 日本異類図典. G.B., 2022.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032144349 , ISBN 978-4-910428-18-5
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戸矢學 著. 呪術と日本昔ばなし : なぜ桃太郎の家来は犬と猿とキジなのか. かざひの文庫, 2022.
- キーワード
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- 一般書
- 日本昔ばなし(ニホンムカシバナシ)
- 桃太郎(モモタロウ)
- 昔話(ムカシバナシ)
- 申(サル)
- 雉(キジ)
- 戌(イヌ)
- 陰陽五行(インヨウゴギョウ)
- 酉(トリ)
- 家来(ケライ)
- 伝説(デンセツ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000348448