レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年03月01日
- 登録日時
- 2024/03/03 14:33
- 更新日時
- 2024/03/03 14:33
- 管理番号
- 2024302
- 質問
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解決
「御牧ヶ原のいちご」について書かれた文献があったら教えて欲しい。
- 回答
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下記資料をご案内した。
1.「47都道府県・くだもの百科」
P153-154に、御牧ケ原台地が、日本のいちご生産の発祥の地であること、大正時代には御牧ケ原の開拓と共にいちごが脚光を浴び、小諸市で製缶技術が発達していたこともあり、日本で初めての缶詰いちごジャムが製造されたこと、昭和14年に長野県農事試験場が育成した「御牧ケ原1号」と「同2号」が、日本各地の品種改良の親株になった等の記載有り。
2.「地域を照らす伝統作物-信州の伝統野菜・穀物と山の幸-」
P182-183に、御牧いちごは、ジャム専用品種で芝作りという方法で栽培していること、北佐久郡三岡村(現小諸市三岡)の塩川伊一郎氏が、数種の品種を入手して栽培したのが始めであること等の記載有り。
3.「図説 北御牧村の歴史」
P212に、御牧ヶ原で苺栽培が始まったのが昭和初期であること、ジャム加工のための加工工場が作られたこと等の記載有り。
4.「草苺の歴史」
P126に、大正期に旱魃対策作物としていちごが普及したこと、昭和3年(1928年)には組合が出来、昭和6年(1931)には出荷量が5000貫(約18750キロ)を越えたことなどの記載有り。
5.小諸市HP( https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyoushinkoubu/norinka/2/1/4/6496.html )「小諸のいちご栽培とジャムの日」という項目の中の、「いちごの祖先といわれる御牧いちご」の記事をご案内する。
- 回答プロセス
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1.自館検索サイトで「御牧ケ原 いちご」のキーワードで検索。該当資料が少なかったため、「長野県 いちご」で再検索。
2.該当資料の記載事項を参考に、「いちごジャム」「塩川伊一郎」というキーワードでも検索。
3.御牧ヶ原が旧長野県北御牧村(現・東御市)内にあたることから、北御牧村村史もあたってみるが、「御牧ケ原のいちご」についての記述はなかった。
4.小諸市のホームページ内でも情報がないか「小諸市 いちご」で検索、該当項目を見つけてご案内する。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 塩川伊一郎評伝 小林収/編著 竜鳳書房 1996.3
- 信州の人と産業 信濃毎日新聞社/編 信濃毎日新聞社 1970.2
- 地域を照らす伝統作物 大井美知男/著 川辺書林 2011.10
- 図説北御牧村の歴史 北御牧村村史編集委員会/編 北御牧村 1989
- 草苺の歴史 川里 宏/著 2015
- 47都道府県・くだもの百科 井上繁/著 丸善出版 2017
- 小諸ふるさと遺産集 平成30年度 小諸市教育委員会/編 小諸市教育委員会 2019.3
- キーワード
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- 御牧ケ原
- いちご
- 御牧いちご
- ジャム
- 塩川伊一郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346978