レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年09月21日
- 登録日時
- 2024/02/08 16:27
- 更新日時
- 2024/03/12 15:53
- 管理番号
- 新県図-01541
- 質問
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解決
佐渡おけさの16足がどのように生まれ発展してきたのか
- 回答
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当館所蔵資料を調査したところ、下記(1)~(6)の資料が見つかりました。
(1)『はいや・おけさと千石船』(竹内勉/著 本阿弥書店 2002)
p461~466「「佐渡おけさ」の踊りは「小木おけさ」の「十六足踊り」」の項に、「「小木おけさ」についている「十六足踊り」を模したものであることがわかる。」とあります。また「「小木おけさ」の「十六足踊り」とは、小木の花柳界で、芸妓がお座敷で踊っていた日本舞踊の振りが、屋外へ出たものと見られる。」との記述もあります。
(2)「佐渡おけさ風評譚 正調・佐渡おけさ成立のキーワード」(古藤宗雄/著 『佐渡地域誌研究』8号 佐渡地域誌研究会 2010年11月 p29-46)
「表1 正調・佐渡おけさへの経緯」内p32「大正13…民謡団体「立浪会」の発足」の項に、「浅香と児玉等は小木へ通い、料理屋高砂屋に居続け、芸妓から十六足の踊りを習う。曽我は歌詞を採譜し、踊りに工夫を加え現在の形として広める」とあります。
p41~43には、上記の内容をさらに詳しく解説しています。また小木おけさの踊りについての記述もあります。
(3)『立浪会史』(本田虎次郎/編 立浪会 1959)
p42~44「風岡初代会長のおもいで」の項では、児玉竜太郎が当事者として上記(2)の資料の記述と一部合致する記述をしています。
(4)『佐渡芸能史』上巻(田中圭一/編 中村書店 1977)
「佐渡おけさ起源考」の項内p144「十六足踊り」の項に「いま行われている「十六足踊」は佐渡おけさ節が流行してまもなく、小木芸者が座敷踊りとして振りつけしたと伝えられている」とあります。またp145「立浪会」の項に、上記(2)の資料と似た記述もあります。
(5)「ふたりの文三 佐渡おけさが運んだ第二のふるさと」(柳平則子/著 『佐渡郷土文化』127号 佐渡郷土文化の会 2011年10月 p12-17)
p15では立浪会についての記述の中で「会の創立者曽我真一は小木で採録した節を正調佐渡おけさとし、小木芸者振り付けた十六足踊りを踊りとした。」とあります。
(6)「「佐渡おけさ」の成立」(粕谷祐子/著 『佐渡郷土文化』51号 佐渡郷土文化の会 1986年7月 p54-55)
p55に「大正十三年には相川町に「立浪会」が組織された。現在一般に行われている佐渡おけさの踊り風俗も、ここの会員の創作ともいうべきものである。」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 佐渡おけさ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000346135