レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/15
- 登録日時
- 2023/03/18 00:30
- 更新日時
- 2023/03/18 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220086
- 質問
-
解決
1.仙台藩内の教育施設で,養賢堂の様に施設の維持のために学校田を設けていたところはあるか。
2.養賢堂の教育制度や,仙台藩の教育制度等が書かれている本を知りたい。
- 回答
-
下記資料にそれぞれ記述があったので紹介した。
※【 】内は当館の請求記号
1.仙台藩の教育施設のうち,学校田(学田)について
・亘理 日就館
資料1 亘理町史編纂委員会編『亘理町史 上巻』亘理町, 1975【K217.1/ワ2/1】
「第三編 徳川時代の亘理」-「第17章 亘理の郷学」-「一 日就館」-「日就館の管理と経理」
p.475「日就館の維持のため邑主は学田を設けてこの収入を以て学館の経費に当てた。学田は亘理宇多両郡にわたり一〇〆文(反別不詳)の高であり,五日町御用達武者伝右エ門が学監から委任を受け収支の任に当った。(後略)」
・水沢 立生館
資料2 水沢市史編纂委員会編『水沢市史 3 近世 下』水沢市史刊行会, 1982【K273/ミ1/ウ3-2】
「第十九章 立生館と寺子屋」-「一 立生館」-「(五)経費」
p.210「立生館の経費は開館に際して藩主より学田二十石を与えられていたので,之からの収入で運営されていた。しかし全地が熟田にならない間は毎年,金子を以てその不足額を補っていた。また家臣や商家からの献金,献籾も少なからぬものがあった。学田は若柳村牛転にあり,締役が巡視して管理に当った。諸生の謝儀は特に定められていない。」
・新地 観海堂
資料3 宮城県教育委員会編『宮城県教育百年史 第1巻』ぎょうせい, 1976【K372/ミ1-2/カ1】
「第一部 明治期教育の歩み」-「第三節 近代学校設立のさきがけ」-「目黒重真の上申と観海堂の開校」
p.106「(前略)この学校の開校に当たっては,有志とはかって玄米一一石・金五八円を用意したのをはじめとし,田畑約一九町歩を学田とする端緒を開いた。(後略)」
資料4 新地町史編纂委員会編『新地町史 歴史編』新地町教育委員会, 1999【K275/シ1/イ3】
「第4編 近代」-「第1章 明治時代と新地の村々」-「第七節 教育の普及」-「観海堂の存在」
p.628「(前略)観海堂とは,明治五年五月の太政官による学制発布に先立って設立された共立学校をいうが,郷立学校ともいって,有志が田地・米穀をもとにして校舎の維持,学校の経営を行うものであった。(後略)」
2.養賢堂・仙台藩の教育制度(郷学,寺子屋,私塾等を含む)について
再掲資料3 宮城県教育委員会編『宮城県教育百年史 第1巻』 ぎょうせい, 1976【K372/ミ1-2/カ1】
pp.409-517「第二部 主題による考察」-「第一章 仙台藩における教育の実際」
資料5 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 通史編4』仙台市, 2003【K225/セ1-13/オ4】
pp.442-460「第七章 士民の文化活動 藩校と塾・寺子屋」
資料6 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 通史編5』 仙台市, 2004【K225/セ1-13/オ5】
pp.380-398「第六章 海外意識と学問」-「第一節 養賢堂の拡充」
資料7 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 11』宮城県史刊行会, 1959【K201/ミ1/オ11】
pp.4-147 「第一篇藩政時代の教育」-「第一章 仙台藩の藩学」「第二章 仙台藩の郷学」「第三章 仙台藩の庶民教育」
資料8 大藤 修『仙台藩の学問と教育』大崎八幡宮, 2009【K372/2009.1】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 通史編4. 仙台市, 2003.2【K225/セ1-13/オ4】:
- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 通史編5. 仙台市, 2004.3【K225/セ1-13/オ5】:
- 亘理町史編纂委員会/編. 亘理町史 上巻. 亘理町, 1975【K217.1/ワ2/1】:
- 新地町史編纂委員会/編. 新地町史 歴史編. 新地町教育委員会, 1999.3【K275/シ1/イ3】:
- 水沢市史編纂委員会/編. 水沢市史 3 近世 下. 水沢市史刊行会, 1982【K273/ミ1/ウ3-2】:
- 宮城県史編纂委員会/編. 宮城県史 11. 宮城県史刊行会, 1959【K201/ミ1/オ11】:
- 大藤 修∥著. 仙台藩の学問と教育. 大崎八幡宮, 2009.1【K372/2009.1】:
- 宮城県教育委員会/編. 宮城県教育百年史 第1巻. ぎょうせい, 1976【K372/ミ1-2/カ1】:
- 亘理町史編纂委員会/編. 亘理町史 下巻. 亘理町, 1977【K217.1/ワ2/オ2】:
- 亘理郷土史研究会. 郷土わたり 23号. 亘理郷土史研究会, 1967.6【PK217.1/キ】:
- 仙臺郷土研究会. 仙臺郷土研究3(12). 無一文舘書店, 1933.12【PK201/セ】:
- 宮城教育大学歴史研究会 宮城歴史教育研究会. 宮城史学 14・15・16号. 宮城教育大学歴史研究会, 1993【PK201/ミ】:
- 近世村落研究会/編. 仙台藩農政の研究. 丸善, 1958【K612/キ1/ウ】:
- 宮城県教育委員会/編. 宮城県教育百年史 第4巻. ぎょうせい, 1979【K372/ミ1-2/エ4】:
- 亘理町史編纂委員会/編. 亘理町史資料集 第1集. 宮城県亘理郡亘理町, 2019.2【K217.1/ワ4/イ1】:
- 山元町. 山元町誌. 山元町, 1971【K217.2/ヤ2/エ】:
- 岩出山町史編さん委員会/編. 岩出山町史 通史編 上巻. 大崎市, 2009.3【K233.1/2009.3/1】:
- 涌谷町史編纂委員会/編. 涌谷町史 上. 涌谷町, 1965.10【K241.1/ワ1/1】:
- 松山町史編纂委員会/編. 松山町史. 松山町, 1980.7【K235.1/マ1-2】:
- 一関市史編纂委員会/編. 一関市史 第2巻. 一関市, 1978【K272/イ3/2】:
- 白石市史編さん委員/編. 白石市史 1. 白石市, 1979.3【K211.3/シ4/1】:
- 金ケ崎町/[編]. 金ケ崎町史 3. 金ケ崎町, 2006.7【K273/2006.7/3】:
- 岩手県教育会江刺郡部会. 江刺郡志. 臨川書店, 1987【K274/イ1-2】:
- 遠田郡教育会/編. 遠田郡誌. 遠田郡教育会, 1926【K241/ト1】:
- 宮城県図書館/編. 宮城県内私塾・寺子屋一覧. 宮城県図書館, 昭和【K372/ミ6/エ】:
- 八巻一雄/著. 一関の藩校と寺子屋. 一関市教育研究所, 1984【K372/ヤ1】:
- 宮城師範学校同窓会/編. 宮城県教育の源流とその流域. 宮城師範学校同窓会, 1973【K372/ミ8】:
- 一関市史編纂委員会/編. 一関市史 第2巻. 一関市, 1978【K272/イ3/2】:
- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 通史編6. 仙台市, 2008.3【K225/セ1-13/エ6】:
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000330646