レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/11/15
- 登録日時
- 2023/01/05 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-001033
- 質問
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解決
【ホイットマンが作った、佐野鼎に関する詩について】 佐野鼎が日米修好通商条約の調印に随行した際、アメリカで大歓迎を受け、有名な詩人であるホイットマンがその様子を詩にしたとのことである。その詩が収録されている資料はあるか。
- 回答
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『草の葉』ホイットマン/著に収録されている、「ブロードウェーの華麗な行列」という詩であることがわかった。
当館所蔵の掲載資料は以下のとおり。
『草の葉 中』(111948917)岩波書店 1998 p.170~178 「ブロードウェーの華麗な行列」
『草の葉 上巻』(129811321)三笠書房 1953 p.308~312 「ブロードウェイの行列」
国立国会図書館デジタルコレクション(※図書館・個人送信資料)の以下の資料で、原文を見ることができる。
『Leaves of grass Kenkyusha English classics = 研究社英文學叢書』
Walt Whitman[他],Kenkyusha,1928.8
p.144~148 「A BROADWAY PAGEANT」
【URL】https://dl.ndl.go.jp/pid/1675876/1/96 (2022年12月22日最終閲覧)
『海を渡ったサムライたち』(109130798)北國新聞社 2011 p11
佐野鼎 ニューヨークタイムズ紙が激賞 万延元年(1860)【中略】6月25日の「ニューヨークタイムズ」の紙面に、「ニューヨークにおける日本人」と題する記事が掲載された。 と記述あり。
P13 佐野がアメリカにわたり、「ニューヨークタイムズ」に取り上げられた事情は、言うまでもなく、安政5年(1858)に幕府がアメリカとの間で締結した日米修好通商条約批准のために派遣した遣米使節団に加わる幸運を得たことによる。」と記述あり。
『万延元年のアメリカ報告』(111184535)宮永 孝/著 新潮社 1990 p165
「また、特筆すべきことは、大勢の見物人の中にまじって日本使節一行をながめていた一人のアメリカ詩人がいたことである。ウォルト・ホイットマン(一八一九~一八九二)がその人で、かれは国内外の名士をよくブロードウェイで沢山見かけたといっているが、この日、かれは海を越えてはるばるやって来た日本人一行を見て、詩情が湧いて、「ブロードウェイの行列-日本使節団を歓迎して」(A Broadway Pageant-Reception Japanese Embassy,June 16,1860)と題する詩を作り、五年後に刊行したDram-Tapsという詩集の中で初めて発表したのである。」と記述あり。
p230 使節一行の構成 「[勘定方]勘定組頭支配普請役 益頭駿次郎尚俊 従者 佐野貞輔鼎(加賀藩士)」と記述あり。
参考 レファレンス協同データベース
2011/07/21 「日本が初めてアメリカに送った使節団の様子を描いた詩(ホイットマン作)を探している。」(神奈川県立図書館)
【URL】https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000089360 (2022年12月22日最終閲覧)
2018/09/11 「アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンが、幕末の頃アメリカに渡った侍たちがニューヨークで更新した時のことを詠んだ詩があるらしい。原文が見たい。」(島根県立図書館)
【URL】https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000242998 (2022年12月22日最終閲覧)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000326656