①『コカ・コーラ』には、「「コーラ」はもともと、コーラの実(kola nuts)から抽出した、ほろ苦い味のコーラ・エキスを用いてつくられた飲料のことだ。世界には、コカ・コーラのほかにも、「ペプシコーラ」「ロイヤルクラウン・コーラ」など、コーラ飲料はいくらでもある。それらを製造する会社は、独自に香味料などを加えて、独自の製品を開発している。」「コカ・コーラは、1886年、アメリカのアトランタでジョン・ペンバートンによって発明された。彼は薬局で、コカ・コーラを慢性的な病気に効果のある健康ドリンクとして販売した。それには、微量だがコカインが入っていたので、頭痛をやわらげ、脳と神経系統に効能があるとうたわれた。ペンバートンが地元の薬局でコカ・コーラシロップ(原液)を売りはじめてまもないころのことだ。彼は、そのシロップをソーダ水(炭酸水)でわって販売。すると、それが大人気となった。ところが、その後コカインが法律で禁止され、コカ・コーラからコカインがとりのぞかれた。医学的な効能をうたうこともなくなった。なお、コカ・コーラシロップの成分は、当時から現在にいたるまで秘密とされている。」と記載されている。
②『こんなふうに作られる!』には、①と同様のコラ・コーラ開発の歴史と、製造過程がイラストとともに紹介されており、「有名なあるコーラ会社のレシピ」として、「砂糖、カラメル、カフェイン、リン酸、コカの葉エキス(カフェインのないもの)、クエン酸ナトリウム、レモン、オレンジ、ライム、カッシア、ナツメグ油、グリセリン、バニラ」と記載されている。
③『ゾクゾク「モノ」の歴史事典 4』には、①、②と同様のコカ・コーラ開発の歴史と、1898年のペプシコーラ開発の歴史、また日本で流通するようになるまでの歴史が紹介されている。
④『食べものの伝来がわかる絵事典』には、「はじめは薬だったコーラ飲料」として、「「コーラ」は、アフリカ原産の植物の名前です。飲料のコーラは、19世紀末、アメリカで、コーラの実にふくまれる成分を調合した薬として誕生しました。」と記載されている。
⑤『植物たちの生き残り大作戦』には、「コーラの味は植物からできていた」として、「コーラは、西アフリカの熱帯雨林に自生するアオイ科の植物。実はコーラナッツとよばれ、味はとても渋いんだけど、コーヒーやお茶と同じ、カフェインがふくまれているので、かじると気分がよくなり、空腹も忘れるんだ。」と記載されている。