レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/24
- 登録日時
- 2021/11/27 00:30
- 更新日時
- 2021/11/27 00:30
- 管理番号
- 6001052769
- 質問
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解決
日本で最初に商品化されたふりかけはどれか
- 回答
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大正時代、熊本の株式会社フタバと薬剤師の吉丸末吉により考案された「御飯の友」がふりかけ商品の元祖と言われているようです。
以下の資料に記述があります。
・『ふりかけの本:ごはんがおいしい(私的好奇心文庫)』(「ふりかけの本」編集チーム/編 コスミック出版 2008.12)
p.6-8 「ふりかけのたんじょう日」の中のp.8に以下の記述があります。
「初期のふりかけの中でも、大正初期の発売が確認されるものに熊本の株式会社フタバが現在も販売を続ける『御飯の友』がある。(中略)体格的に貧弱だった日本人のカルシウム不足を補うようにと薬剤師の吉丸末吉がこれをつくったのが大正2年(1913)ごろ。残った文献から推測すると、相対的に『御飯の友』が一番古い位置になる。」
p.56-57 「元祖探訪 フタバ「御飯の友」」にも以下の記述があります。
「全国ふりかけ協会が、元祖と認定しているのは、株式会社フタバ(熊本県)が現在も生産している『御飯の友』だ。」
・『ふりかけ:日本の食と思想』(熊谷真菜ほか/著 学陽書房 2001.4)
「第1章 ふりかけに取り組む」の「ふりかけの元祖を訪ねて」に以下の記述があります。
p.9 「全国ふりかけ協会監修、楠苑三島食品資料館編著『ふりかけ食品の起源』(平成11年11月)という冊子には、現在もふりかけメーカーの健在な、広島、熊本、東京に的をしぼり、それぞれの地域での先駆け的存在を明らかにしている。時期的にいちばん早いふりかけ商品として『御飯の友』を挙げている。」
巻末収録の「ふりかけ年表」(p.247-254)の中でも、「ふりかけ」項目の最初(大正初期)に挙げられています。
・佐藤 朗「読んで得するAtoZ(170)ゴハンの最良の友 ふりかけのすべて」『週刊文春』42(24)(文芸春秋 2000.6)p.72-75
p.73に以下の記述があります。
「歴史をたどると、そもそもは大正の初期に熊本の薬剤師・吉丸末吉によって考案された『御飯の友』が元祖。全国ふりかけ協会は平成六年の総会でそう認定している。」
[事例作成日:2021年10月24日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 10版)
- 食品工業 (588 10版)
- 参考資料
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- ふりかけの本 「ふりかけの本」編集チーム∥編 コスミック出版 2008.12 (6-8,56-57)
- ふりかけ 熊谷/真菜∥著 学陽書房 2001.4 (9,247-254)
- 週刊文春 文芸春秋 42(24)<2084> (73)
- キーワード
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- ふりかけ(フリカケ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000308073