レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/18
- 登録日時
- 2021/11/02 00:30
- 更新日時
- 2021/11/12 11:48
- 管理番号
- 秋田-2662
- 質問
-
解決
菅江真澄の『無題雑葉集』に出てくる吹上沢という地名について、現在の住所は秋田市のどこか。
- 回答
-
現在の住所は「秋田市寺内」。下記資料を案内。
①『「菅江真澄」読本 5』(田口昌樹/著、無明舎出版、2002、289/スス/5郷)資料番号:124285545
②『ゼンリン住宅地図 秋田市2[北部] 2020 11』(ゼンリン/編、ゼンリン、2020、A291.5/62/2020-2)資料番号:124588153
- 回答プロセス
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1.事前調査済の資料を確認。
『菅江真澄全集 第12巻 雑纂』(菅江 真澄/著、未来社、1981)資料番号:124214461
→巻頭口絵〔84〕
2.「吹上沢」という地名を辞典で確認。
×『日本歴史地名大系 49 総索引』(平凡社、2005、R291.0/ヘニ/49)資料番号:122300163
×『角川日本地名大辞典 別巻 2 日本地名総覧』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編、角川書店、1990)資料番号:120044532
3.インターネット検索(キーワード「菅江真澄 吹上沢」)
下記資料のPDFが該当(国立国会図書館デジタルコレクションで一般公開)。
『菅江真澄研究 第51号』(菅江真澄研究会/編、菅江真澄研究会、2003)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_2626055_po_51%E5%8F%B7.pdf?contentNo=1&alternativeNo=(確認日付:2021.10.3)
当館所蔵の現物を確認。
『菅江真澄研究 第51号〜54号』(菅江真澄研究会/編、菅江真澄研究会、2003-2004、A289/1815/51-54)資料番号:129114534
→第51号P1 次のとおり記載あり。
「一、ひなのひとふし (中略)おなじくにぶり久保田のかうろぎ唄 吹上沢といふ処より来る女のかたゐら…(以下略)」
4.インターネット検索「久保田のかうろぎ唄」
→下記出版社のホームページがヒット。
無明舎出版『「菅江真澄」読本5』
http://www.mumyosha.co.jp/docs/02new/masumi5.html(確認日付:2021.10.3)
当館所蔵の現物を確認。
①『「菅江真澄」読本 5』(田口昌樹/著、無明舎出版、2002、 289/スス/5郷)資料番号:124285545
→P83に次のとおり記載あり。
天明五年(一七八五)七月二十二日、三十二歳の真澄が秋田市川尻にあった「小夜庵」に俳人吉川五明を訪ねたことはよく知られている。その前後に寺内の吹上沢(秋田県秋田市)に住む「こうろぎ」と呼ばれていた乞食たちのことを《ひなのひとふし》の中に残した。「おなじくにぶり久保田のかうろぎ唄」として、次のように記している(中略)。また、《無題雑葉集》の中に(中略)歌詞を取り上げ、「かくうたふかうろぎは、吹上沢といふ一村より出るかたゐなり、ゆへありこゝにもらしぬ」と結んでいる。
→P85
「こうろぎという乞食の由来となった橋(唐橋、伽羅橋、香炉木橋:すべて同じ橋の事を言う)は菅江真澄の墓のある共同墓地の近くに実在する」という内容の記載あり。
5.インターネット検索(キーワード「秋田市 寺内 吹上沢」)
→該当なし。
6.菅江真澄の墓および伽羅橋(唐橋、香炉木橋)をゼンリンの住宅地図で確認
『ゼンリン住宅地図 秋田市2[北部] 2020 11』(ゼンリン/編、ゼンリン、2020、A291.5/62/2020-2)資料番号:124588153
→P150左に「伽羅橋」記載あり
- 事前調査事項
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『菅江真澄全集 第12巻 雑纂』(菅江 真澄/著、未来社、1981)資料番号:124214461
→巻頭口絵〔84〕
- NDC
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- 歴史 (2)
- 参考資料
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- 「菅江真澄」読本5田口昌樹/著無明舎出版
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000306799