レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年2月22日
- 登録日時
- 2020/03/19 16:27
- 更新日時
- 2020/03/26 17:53
- 管理番号
- 県立長野-19-098
- 質問
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未解決
『止戈正要(シカセイヨウ)』の著者、大野当寛(オオノマサヒロ)の略歴を知りたい。
- 回答
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当館の以下の資料を調査したが大野当寛については確認できなかった。【】は当館請求記号
松代藩(真田家)家臣についてはまとまった下記の資料があり、大野当寛について調査した結果は以下のとおり。
・『真田家家中明細書』 国立史料館編 東京大学出版会 【N280/138】
p.56-57 大野姓の家臣とその家禄、役付きの年などについて掲載があるが、当寛という名は確認できなかった。
・『真田一族と家臣団』 田中誠三郎著 信濃路 【N288/88】
巻末に松代藩士家名索引がありp.252に大野姓3名の掲載があるが当寛という名は確認できない。3名のうち2名は「明治四年給禄適宜現石調」に記載があり、一人、大野孫市が25石で「文政二年分限帳(真田幸専時代)」p.192に記載がある。
以下の資料は長野県市町村史誌目次データベース〔最終確認2020年2月13日〕で「武芸」「武術」をキーワードとしてヒットした市町村史誌および関連資料。該当の箇所を調査したが「大野当寛」の記載は確認できなかった。
・『長野県史』通史編 第4巻 近世1【215.2/ナガ/5-4】
・『長野県史』通史編 別巻 索引【215.2/ナガ/5-ベツ2】 「近世 人名」に該当なし
・『小諸市誌』歴史編3 近世史 小諸市誌編纂委員会編 小諸市教育委員会 1991【N222/43/2-3】
・『望月町誌』第4巻 近世編 望月町誌編纂委員会編 望月町誌刊行会 1997【N222/109/4】
・『佐久町誌』歴史編2 佐久町誌刊行会編 佐久町誌刊行会 2005 【N223/48/3-2】
・『村誌 やまがた』 山形村誌編集委員会編 山形村誌編纂会 1980 【N233/55】
・『松本市史』第2巻 歴史編2 近世 松本市編 松本市 1995 【N233/106/2-2】
・『木曽福島町史』第1巻 歴史編 木曽福島町教育委員会編 木曽福島町 1982 【N234/76/1】
・『高遠町誌』上巻 歴史2 高遠町誌編纂委員会編 高遠町誌刊行会 1983 【N242/79/1-2】
・『辰野町誌』歴史編 辰野町誌編纂専門委員会編 辰野町誌刊行委員会 1990 【N242/108/3】
・『高森町史』上巻前篇 高森町史編纂委員会編 高森町史刊行会 1972 【N243/76/1】
・『高森町史』上巻後篇 高森町史編纂委員会編 高森町史刊行会 1972 【N243/76/1-2】
以下は『長野県史 近世史料編』 の「領知」の項にある文化年間の前後を含めて該当する年代と思われる分限帳を調査したが、大野当寛という氏名は確認できなかった。
・『長野県史 近世史料編 第2巻(1)東信地方』 長野県編 長野県史刊行会 1978 【N209/11/2-1】大項目「田野口領」のうち、「領知」の項
p.502-503「二〇一 天保三年五月 松平乗利家中分限帳」
※役職が上の者の記載です。大野姓は確認できなかった。
大項目「下県知行所」のうち、「領知」の項
p.615-617「二五五 年次不詳 家中分限帳書抜」
※大野姓は確認できなかった。
・『長野県史 近世史料編 第4巻(2)南信地方』 長野県編 長野県史刊行会 1982 【N209/11/4-2
大項目「飯田領」のうち、「領知」の項
p.82-87「一一三三 安政五年六月 堀親義家中分限帳」
※大野姓は確認できなかった。
・『長野県史 近世史料編 第5巻(1) 中信地方』 長野県編 長野県史刊行会 1973 【N209/11/5-1】
大項目「松本領」のうち、「領知」の項
p.153-173「七七 明和年間 戸田光和家中分限帳」
(p.168 「御持鑓組」中段に七石三人扶で大野勇治という記載あり。)
・『長野県史 近世史料編 第6巻』 長野県編 長野県史刊行会 1979 【N209/11/6】
大項目「尾張領」のうち、「領知」の項
p.60-67「四六 寛政年中 山村良喬家中分限帳」
※大野姓は確認できなかった。
・『長野県史 近世史料編 第7巻(1)』 長野県編 長野県史刊行会 1981 【N209/11/7-1】
大項目「塩崎知行所」のうち、「領知」の項
p.649-652「三七八 安政六年四月 塩崎知行所家格席順帳」
※大野姓は確認できなかった。
・『長野県史 近世史料編 第8巻(1)』 長野県編 長野県史刊行会 1975
【N209/11/8-1】
大項目「飯山領」のうち、「領知」の項
p.52-64「二一 嘉永元年 本多助実家中分限帳」
※大野姓は確認できなかった。
大項目「須坂領」のうち、「領知」の項
p.272-276「一三八 年次不詳 堀直武家中分限帳」
※大野姓は確認できなかった。
以下人名辞書および上記以外の郷土資料などを調査したが大野当寛は確認できなかった。
・『更級郡埴科郡人名辞書』 信濃教育会更級部会編 象山社 1978 【N280.3/2-1】
※信濃教育会更級部会・同埴科部会 昭和14年刊の復刻です。
この資料には「諸家系統表」あり、兵学者・剣術家・柔術家・居合術・弓術家・槍術家・馬術家・水泳家・砲術家、それぞれの系統表の掲載がありますが、大野当寛の記載は確認できなかった。
索引もあるが、大野当寛の記載は確認できなかった。
・『諏訪人物史』 小尾左牛編著 諏訪タイムス社 1965 【N280/160】
・『信濃人物誌』 村沢武夫著 信濃人物誌刊行会事務所 1962 【N280/63】
・『信州人物誌』 田島清[ほか]編 信州人物誌刊行会 1973 【N280/85A】
・『よくわかる長野県の名字』 森岡浩 しなのき書房 【N288/233】
・『姓氏家系大辞典』 第1巻 太田 亮編 角川書店 1976 【288.1/オア/1】
・『真田町誌』 第3巻 歴史編下 真田町誌編纂委員会編 真田町誌刊行会 1999 【N221/156/3】
・『高遠藩の基礎的研究』 長谷川 正次著 国書刊行会 【N242/104】
・『東筑摩郡・松本市・塩尻市誌 別篇 人名』 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会編 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会 1982 【N233/10/ベツ2】
・『東筑摩郡・松本市・塩尻市誌 第4巻 年表・索引』 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会編 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会 1975 【N233/10/4】
人名索引に大野姓が3名記載あり(大野与市・大野勘右衛門・大野数馬・大野治右衛定寛)該当頁掲載の下記『東筑摩郡・松本市・塩尻市誌 第2巻 歴史 下』を調査しました。大野与市(俳人の父として紹介がある)以外は、3名とも松本藩水野家の家臣だった。
・『東筑摩郡・松本市・塩尻市誌 第2巻 歴史 下』 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会編 東筑摩郡松本市・塩尻市郷土資料編纂会 1968 【N233/10/2-2】
- 回答プロセス
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1 当館のオンライン蔵書目録で、全項目:大野当寛で検索、ヒットなし。
2 日本古典籍総合目録データベースで
キーワード「止戈正要」で検索すると分類は槍術、著者は大野当寛(おおのまさひろ)文化七刊とある。筑波大学附属図書館の資料をデジタル画像で閲覧でき「信濃 大野当寛」という記載が確認できる。
3 2により棒術、武芸に関する書のようなので、まず当館所蔵資料で家臣についてまとまった資料がある、松代藩関連資料を調査するが、該当なし。
4 長野県市町村目次データベースでキーワード:「武術」「武芸」で検索し、ヒットした郷土史誌を調査するが、該当なし。
5 『長野県史 近世史料編』「領地」の項で長野県下の藩で、文化年間前後の時代の掲載がある分限帳を調査するが該当なし。
6 人名辞書や、人名に関する郷土資料にあたるが該当は確認できなかった。
- 事前調査事項
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『止戈正要』は、筑波大学付属図書館に所蔵がある資料で、武芸に関する内容が書かれた資料とのこと
- NDC
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- 武術 (789 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 止戈正要(シカセイヨウ)
- 大野当寛(オオノマサヒロ)
- 武芸
- 棒術
- 人名ー長野県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000276066