レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2019/12/31 14:06
- 更新日時
- 2020/12/27 21:21
- 管理番号
- r190
- 質問
-
植物「やどりぎ」の実の色について。明治時代の日本では、どのような色と捉えられていたのか。
- 回答
-
明治期の百科事典、植物辞典からそれぞれの表現を確認することができました。
1 当館所蔵資料
・『日本百科大辞典 第9巻』(日本百科大辞典完成会/編 日本百科大辞典完成会 1917)
p.1446「やどりぎ」の項に「果實は白色球状にして」との記述があります。
・『廣文庫 19』(物集高見/著 廣文庫刊行会 1918)
p.607-609「やどりぎ」の項があります。引用文献として、『昆蟲草木略』『桃洞遺筆』『本草綱目』の3点が挙げられています。
・『頭註 国訳本草綱目 15』(李時珍/著,白井光太郎/訳 春陽堂 1929)
p.32-37「桑上寄生 和名 くはのやどりぎ」の項があり、「五月に赤い實があり、大いさは小豆ほどである。」との記述があります。
p.41「桃寄生」「柳寄生」の項があります。 ※「くは」「大いさ」は原文のまま引用しています。
2 国立国会図書館デジタルコレクション
・『植物図鑑』(東京博物学研究会/編 北隆館[ほか]1908)
(URL) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/832504 (インターネット公開)
p.1155「やどりぎ」の項があり、実について「後黄褐色半透明ノ実を結ブ」との記述があります。
・『新撰博物示教』(堀正太郎, 藤田経信/著 冨山房 1896)
(URL) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/832204 (インターネット公開)
p.99-102「やどりぎ」の項があり、「果實は丸ク熟シテ淡黄色トナリ」との記述があります。
3 その他の調査資料(記述は確認できませんでした)
〈当館所蔵資料〉
・『増訂草木図説 1』(飯沼慾斎/著 成美堂 1907 当館所蔵)
・『増訂草木図説 2』(飯沼慾斎/著 成美堂 1910 当館所蔵)
・『増訂草木図説 3』(飯沼慾斎/著 成美堂 1913 当館所蔵)
・『増訂草木図説 4』(飯沼慾斎/著 成美堂 1913 当館所蔵)
〈国立国会図書館デジタルコレクション〉
・『植物図解 : 普通植物検索表準拠』(高柳悦三郎/編 正文館[ほか] 1912)
アドレスhttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/832503 (インターネット公開)
・『植物生態美観』(三好学/著 富山房 1902)
アドレスhttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/832507 (インターネット公開)
・『参考植物学講義』(斎田功太郎・佐藤礼介/著 東京宝文館 1917)
アドレス http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/980993 (インターネット公開)
・『蔬菜栽培法』(福羽逸人/著 博文館 1893)
アドレス http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/840203 (インターネット公開)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000272102