レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月05日
- 登録日時
- 2019/08/29 00:30
- 更新日時
- 2019/08/29 15:53
- 管理番号
- 町田-194
- 質問
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解決
買ったアサリの中に、大きなアサリ(身あり、閉じた状態)に、小さなアサリがしっかりくっついた状態のものがあった。
どうしてそうなったのか知りたい。
- 回答
-
小さなアサリ(幼生時)は、足糸(そくし)という繊維の束で他物に付着する。
成長して成体になると、足糸はなくなり自由生活となる。
- 回答プロセス
-
1.Googleで画像検索
「あさり+小さい+くっつく」等のキーワードで検索したところ、アサリやその他の貝に付着している画像がいくつかヒット。
→解説等を読むと、アサリの稚貝が足糸というものでくっついている模様。
・「東京湾アサリ再生のための干潟底質改善を」
<http://www5e.biglobe.ne.jp/~tokyobay/higatasaisei4.pdf>2019年6月4日アクセス
・「内湾調査平成18年5月 アミの大量発生」
<https://www.ifarc.metro.tokyo.jp/22,282,47.html>2019年6月4日アクセス
2.貝類についての資料
『貝類学』(東京大学出版会・2010 【484/サ】) p197 二枚貝類の足糸について
~アサリの成体は自由生活者であるが、幼時は足糸で基質に付着する。
『貝のふしぎ図鑑』(PHP研究所・2008 【J484】) p45 貝の子ども
子どものうちは、ねん液の糸で岩にくっついてくらす。
3.生物に関する事典
『生物学辞典』(岩波書店・2013 【R460.3】) p836 足糸(そくし)
二枚貝類の足の中央から出る硬蛋白質の強靭な繊維の束。幼期は足糸により他物に付着しているが、成体になるとこれを失い自由生活となる。
『生物学辞典』(東京化学同人・2010 【R460.3】) p782 足糸(そくし)
二枚貝を岩石、海草などに固定する強靭な繊維の束。二枚貝の多くは、幼生時には足糸で固定されるが成体では自由生活となる。
※アサリがアサリ自身に付着する資料は見つけられませんでした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 軟体動物.貝類学 (484 8版)
- 生物科学.一般生物学 (460 8版)
- 参考資料
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佐々木猛智 著 , 佐々木, 猛智, 1969-. 貝類学. 東京大学出版会, 2010. (Natural history)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010979473-00 , ISBN 9784130601900 -
奥谷喬司 監修 , 奥谷, 喬司, 1931-. 貝のふしぎ図鑑 : 身近な生きものにしたしもう : おどろきいっぱい!. PHP研究所, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009403398-00 , ISBN 9784569685557 -
巌佐庸 [ほか] 編集 , 巌佐, 庸(1952-) , 倉谷, 滋(1958-) , 斎藤, 成也 , 塚谷, 裕一. 岩波生物学辞典 第5版. 岩波書店, 2013-02.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000615695-00 , ISBN 9784000803144 -
石川統, 黒岩常祥, 塩見正衞, 松本忠夫, 守隆夫, 八杉貞雄, 山本正幸 編 , 石川, 統, 1940-2005 , 黒岩, 常祥, 1941- , 塩見, 正衛, 1938-. 生物学辞典. 東京化学同人, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011059374-00 , ISBN 9784807907359 -
「東京湾アサリ再生のための干潟底質改善を」.
<http://www5e.biglobe.ne.jp/~tokyobay/higatasaisei4.pdf>2019年6月4日アクセス -
「内湾調査平成18年5月 アミの大量発生」.
<https://www.ifarc.metro.tokyo.jp/22,282,47.html>2019年6月4日アクセス
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佐々木猛智 著 , 佐々木, 猛智, 1969-. 貝類学. 東京大学出版会, 2010. (Natural history)
- キーワード
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- アサリ
- 貝類
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000260570