1.県全体(地区別)の調査統計・分析
(1)『労働市場年報』福島県商工労働部職業安定課 ※昭和45年度・昭和47年度貸出不可
昭和35年度ー平成22年度(一部期間除く)にかけて、出稼労働者に関する統計があります。
年度ごとの掲載統計は下記のとおりです。
昭35:「季節的移動労働者の需給状況」(季節別・性別・産業別・各地区安定所別)
昭36ー38:「労働者(力)移動状況」(同上)
昭39ー44:なし
昭45ー平22「出稼労働者関係業務取扱状況」(供給状況のみ。季節別・性別・産業別・各地域安定所別)
※平成18年度以降は福島労働局ホームページで閲覧可
長期間に渡って統計が通覧できる資料はこの『労働市場年報』のみでした。
期間が限定されているもの、主題を限定した調査の結果については下記(2)ー(5)の資料に記載があります。
(2)『福島県労働経済』福島県労働科学研究所/編 福島県労政協会 ※昭和35年版・昭和36年版貸出不可
昭和34年版ー昭和39年版に「季節的移動労働」の項あり。統計を基に県全体の出稼労働者の実態を分析しています。直近10年間における季節労働者の需給状況に関する附表も掲載。
(3)『福島県労働運動史 戦後編 第8巻』
p31「第1編 昭和35年の労働運動」に「季節的移動労働」の項あり。?の統計を引用・分析しています。『福島県労働運動史』の中で出稼労働者について記載されているのはこの部分のみでした。
(4)『農林水産統計速報 48-6』東北農政局福島統計情報事務所 1973
「出かせぎは、生活費補充のため、9割が世帯主とあとつぎー75%が『今後も続ける』ー」とのタイトルで、出稼ぎ者の実態についてのアンケート調査結果が掲載されています。
(5)『農家労働力対策一斉調査結果概要 昭和40年度(離農転職希望、海外移住希望、出稼状況希望調査)』福島県農業会議 [1966]
県内農家の出稼ぎ希望者・出稼ぎ経験者に対して、業種や期間の希望、農業経営をどうするのか等について調査しています。
2.県内の出稼ぎの様子について書かれた資料
(6)『会津の屋根職人 茅手出稼ぎを中心として 歴春ふくしま文庫34』菅野康二/著 歴史春秋出版 2001
(7)『歴史に埋もれる屋根葺き職人の出稼ぎ』菅野康二/著・刊 1992
上記の2冊とも、会津地方から他県に茅葺屋根の出稼ぎをしていた「茅手」に関する資料です。
(8)『ふくしまふるさとだより』福島県商工労働部職業安定課
県外出稼ぎ者向けの広報です。地元福島の話題や、転職相談員・家族からのメッセージ等が掲載されています。
当館ではNo.17(昭和61年12月)ーNo.23(平成4年12月)を所蔵しています。