レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年07月07日
- 登録日時
- 2016/09/19 14:02
- 更新日時
- 2016/11/02 14:26
- 管理番号
- 埼熊-2016-047
- 質問
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解決
さといもの直近、5年前、10年前と年代別の消費支出やその変遷が分かる資料を探している。同じ人が年をとってもその野菜を食べ続けているのか、それともある年代になると消費が増えるのかを知りたい。
- 回答
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以下の情報・資料を回答として紹介した。
1 消費支出金額ベースの資料・情報
《家計調査》(http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm 総務省統計局)
「家計調査(家計収支編) 調査結果」>「家計調査年報(家計収支編)」に平成27年(2015年)、平成22年(2010年)、平成17年(2005年)のデータがあり、詳細結果表内4-6「二人以上の世帯」に世帯主の年齢別の「品目分類:252 さといも」への支出金額が記載されている。
《FK-Mpac》(富士グローバルネットワーク)
家計調査データに「さといも」あり。世帯主年齢別のグラフ及びデータは、「家計調査」(総務省)の2人以上の世帯のデータを2013年-2015年まで1年ごとにまとめたものである。(掲載データは3年分のみ)
2 消費量ベースの資料・情報
『家計における食料消費構造の解明 年齢階層別および世帯類型別アプローチによる』(石橋喜美子著 農林統計協会 2006)
p28-44「第2章 生鮮野菜の家計消費構造変化」
p33「消費水準による分類-高齢消費型」で「10年間の消費量変化による分類-全年齢減少型」にサトイモが掲載されている。
p42「家庭では若者はサトイモ、ダイコンなど日本の伝統的料理に利用される野菜をあまり消費していない」との記述あり。
石橋喜美子著「年齢階層別にみた生鮮野菜の消費動向と需要予測」(『農業経営研究 35巻1号 1997年6月』p32-41 日本農業経営学会 1997.6)
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/article/fmsj1963/35/1/35_32/_article/-char/ja/ 科学技術振興機構)で閲覧可能。
家計調査の個票を使って1982、1983、1992、1993年の年齢階層別消費量の変化を推計し分析した論文である。分析品目に、「サトイモ」があり、高齢消費型野菜とされている。また、「生鮮野菜の年齢階層別家庭内消費量の推計値」のグラフがあり、「サトイモ」に関してはほとんどすべての年齢階層で消費が減少しているとのこと。
3 その他の参考資料
水野和代著「若者と中高年の野菜消費意識に関する比較」(「日本食生活学会誌 22(2)」 p98-105 日本食生活学会 2011)
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/22/2/22_2_98/_article/-char/ja/ 科学技術振興機構)
統計資料ではないが、「若者と中高年における、野菜に対する消費者ベネフィットと野菜・野菜加工品に対するイメージを比較分析」した資料である。
- 回答プロセス
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1 総合統計資料の調査
『日本統計年鑑 第65回(平成28年)』(総務省統計局編 総務省統計局 2015)
p635 22-5「1世帯当たり年間の主要品別支出金額及び購入数量」
家計調査を出典とする平成26年のデータで、支出金額の記載はあるが年代別にはなっていない。
2 データベースの調査
《FK-Mpac》(富士グローバルネットワーク)の家計調査を〈さといも〉で確認する。(回答情報)
《ルーラル電子図書館》(農山漁村文化協会)を〈サトイモ & 消費〉で検索する。
10件ヒットするが、該当する情報なし。
3 個別統計資料の調査
《e-Stat(政府統計の総合窓口)》(https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do 総務省統計局)
《家計調査》(http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm 総務省統計局)
《平成26年度全国消費実態調査》(http://www.stat.go.jp/data/zensho/2014/index.htm 総務省統計局)
食料品への支出金額のデータがあるが、食料品の分類は、品目名まで細かいものではない。
4 関連機関ウェブサイトの調査
《農林水産省》(http://www.maff.go.jp/index.html 農林水産省)
《JA全中》(http://www.zenchu-ja.or.jp/ 全国農業協同組合中央会)
サイト内を「消費」「支出」「さといも/里芋」等の品目名で検索するが、該当すると思われる資料は見当たらず。
5 食生活に関する資料の調査
『食生活データ総合統計年報 2016年版』(三冬社編集制作部編集・制作 三冬社 2016)
p193 図表3-12-2「年代別、好きな野菜ランキング」(らでぃっしゅぼーや(株)2015年7-8月調査)
20代-70代以上までの年代別の好きな野菜が掲載。ただし、年代によってサンプル数に偏りあり。
『熟年・シニアの食生活データ総覧 2007年版』(日本能率協会総合研究所編 生活情報センター 2006)
p44-45 図表1-6-1「どうしても食べられない「嫌いな食べ物」」(インターワイヤード(株)2006年5月調査)
男女・年代別、に嫌いな食べ物の上位10品目が掲載。ただし、年代によってサンプル数に偏りあり。
『食糧消費の変動分析』(浜田亮治著 農山漁村文化協会 2010)
野菜の品目別・年代別のデータなし。
『食卓メニュートレンドデータブック2012 561メニューの食卓出現頻度と調理形態を網羅』(日本能率協会総合研究所 2012)
さといもについてのデータ見あたらず。
6 野菜の年代別消費動向、嗜好の変遷に関する論文を調査する
《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈さといも & 消費〉〈さといも & 消費支出〉で検索したが、ヒットせず。
〈野菜 & 消費〉で検索、石橋喜美子氏の著作を確認する。(回答情報)
上岡美保著「石橋喜美子著 家計における食料消費構造の解明:年齢階層別および世帯類型別アプローチによる」(『フードシステム研究 13巻3号』p46-49 フードシステム研究会 2007.2)
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfsr1994/13/3/13_3_46/_article/-char/ja/ 科学技術振興機構)
内容は石橋喜美子氏の著作『家計における食料消費構造の解明』(回答情報)の書評。
青柳靖元著「食料・農業・農村 Web調査 「野菜や果物を食べる頻度が減少」調査時の価格高騰の影響も・・・ : 野菜・果物の消費行動に関する調査結果-2015年調査から」(『JC総研report 2016年春 37号』p24-31 JC総研 2016.4)
《JC総研レポートバックナンバー》(http://www.jc-so-ken.or.jp/publication/ja_report_backnumber.php JC総研)
野菜全般に関することで、該当事項なし。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈消費 & 支出 & 野菜〉で検索する。
水野和代著「若者と中高年の野菜消費意識に関する比較」(「日本食生活学会誌 22-2」p98-105 日本食生活学会 2011)(回答情報)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年7月6日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626 9版)
- 経済学.経済思想 (331 9版)
- 参考資料
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- 《e-Stat(政府統計の総合窓口)》「家計調査」 ( http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm 総務省統計局)
- 『家計における食料消費構造の解明 年齢階層別および世帯類型別アプローチによる』(石橋喜美子著 農林統計協会 2006) , ISBN 4-541-03332-1
- キーワード
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- サトイモ
- 消費
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000197077