レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/07/08
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/11/29 00:30
- 管理番号
- R1000115
- 質問
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解決
大垣藩士菱田海鷗は伏見・鳥羽の戦いで捕らわれた時、漢詩を詠み命を助けられているが、その詩がみたい。またその中にいた元長州兵に後日、再会した際にも詩を贈ったときくが、その詩についても知りたい。
- 回答
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菱田海鷗は明治政府より参与に任じられた小原鉄心に従い、鳥羽・伏見の戦いで幕府と新政府軍に分かれた大垣の藩論を説得するため京都に向かったが、長州藩に捕縛される。かつて禁門の変で幕府方であった大垣藩に恨みを持つ長州兵が捕虜を処刑していく中で、海鷗は落ち着いた様子で一編の詩を書いた。これは「屠腹の詩」といわれる。この時、紙と墨を与えた人物、石部誠中は海鷗の態度に感服し首を刎ねることをやめさせ、放免した。また当時その長州兵の中にいた久保誠之は、のちに岐阜県の警部長として赴任し再会、海鷗は因縁を感じ詩を贈った。またかつて海鷗の詩に感動し助命した石部がその気質を誉めていたこと、青森県知事をやめた海鷗を岡山県に推薦しようとした事なども話した。海鷗が久保に贈った詩は「贈岐阜縣警部長久保君并序」として岐阜日日新聞(明治26年7月8日紙上)に掲載され、『海鷗遺稿』にも収録されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B10629468 郷土大垣の輝く先人 改訂増補 大垣市文教協会/編 大垣市文教協会 2004.8 281.53 (p.166-p.169)
- B11780281 美濃大垣の先賢 富長蝶如/著 大垣南ライオンズクラブ 1979 281.53 (p.127-p.151)
- B10835657 菱田海鴎先生金玉集 菱田 海鴎/著 菱田 久 1965.9 919.6
- B10010076 大垣ものがたり 大垣青年会議所/編 大垣青年会議所 1982.2 215.3
- B10040279 海鴎遺稿 寫 冨長 蝶如校閲 安藤 又三郎 1980 919 (p.18-p.19)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 文献調査
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000184573