レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20150128
- 登録日時
- 2015/08/21 00:30
- 更新日時
- 2015/08/21 00:30
- 管理番号
- 福参-994
- 質問
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解決
昭和10年代の一般的な国語辞典にはどんなものがあるか。
また、『言海』は当時どのような形態だったか。
- 回答
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参考資料1『近代國語辭書の歩み 下』 付設 第一章 戦中戦後p915~p916に
「明治産物『辞林』衣鉢を継ぐものとしては三省堂の『広辞林』が大正の末年から昭和十年ごろまで読書界を風靡し、して新村出の『辞苑』に取って代わられる。」という記述があり、また小型版については「昭和十五、六年ごろまで読書界を風靡した小辞林(三省堂)は」という記述がある。
p932-〔言苑から新明解国語辞典まで〕という表に主な辞書が初版の年代順に表になっている。(昭和11年から昭和52年まで 体裁、丁数、頁数、刊行者、値段等掲載)それによると、昭和11年「辞鑒」、昭和13年2月に「言苑」、昭和18年5月に「明解国語辞典」が発行(初版)されている。
参考資料3『国語辞書一〇〇年』に国語辞書史の主だったところが分かりやすく記されている。
p152国語辞書100年略年表
p117-120新村出が辞書と歩んだ軌跡(戦前編)
p153-162近代主要国語辞典八点の記述を比較する
また参考資料2『近代國語辭書の歩み 上』p548~p570に「言海の功業」という項がありp568に四六判の「言海中形」が昭和10年4月574版になっており、その後昭和13年、16年、19年と版を重ねている。菊判載では「言海縮刷」が昭和9年3月に638版となっている。
NDLデジタルコレクションで『大言海』第3巻、4巻(参考URL1,2)ならば、昭和10年の版がインターネット公開されている。
- 回答プロセス
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キーワードより所蔵検索。
参考文献1の第三部近代的国語辞書の生みの悩み より近代国語辞書の成立過程や「言海」以後の普通辞書の実用化、大型国語辞典の誕生についてなど、国語辞書の変遷が記されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 8版)
- 参考資料
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- 1 近代国語辞書の歩み 下 山田 忠雄/述 三省堂 1981 813/1R/59
- 2 近代国語辞書の歩み 上 山田 忠雄/述 三省堂 1981 813/1R/59
- 3 国語辞書一〇〇年 倉島 長正/著 おうふう 2010.5 813/1/115 p117-120 p152-
- 1 国立国会図書館デジタルコレクション 『大言海 第3巻』 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1265336 大槻文彦 1935 冨山房 2015.05.31最終確認
- 2 国立国会図書館デジタルコレクション 『大言海 第4巻』 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1265406 大槻文彦 1935 冨山房 2015.05.31最終確認
- キーワード
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- 国語辞書 近代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000178718