レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年10月05日
- 登録日時
- 2014/05/15 10:13
- 更新日時
- 2014/07/29 16:08
- 管理番号
- 埼久-2014-025
- 質問
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解決
「今はまだ蕾だけどやがて大輪を咲かせる」という感じの意味の向井去来の俳句が載っている図書を探している。
インターネットを調べて「秋はまづ(ず)目に達(立つ)菊の蕾(つぼみ)哉(かな)」かと思うのだが、これでよいだろうか。
- 回答
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質問の意図に近いと思われる下記の資料を提供した。
『総釈去来の俳論 上』(南信一著 風間書房 1974)
質問中の句意は「秋になって、まず何よりも関心のよせられるのは、菊のつぼみであって、菊のつぼみを見ているといよいよ秋になったなあ、という感が深い。」とある。
- 回答プロセス
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『角川俳句大歳時記 秋』(角川学芸出版編 角川学芸出版 2006)
「菊」の季語の項から、「秋はまづ目にたつ菊のつぼみかな」は去来の句で出典は「旅寝論」であることを確認した。
自館目録を〈旅寝論〉で検索し、以下の資料を確認する。
『去来抄』(向井去来著 潁原退蔵校訂 岩波書店 1993)
該当の句を含む文を確認したが、解説や解釈の記述はない。
『総釈去来の俳論 上』(南信一著 風間書房 1974)
句と文があり、「釈」「注」「評」が掲載されている。「注」によるとこの句意は質問の意図に近いと思われる。
- 事前調査事項
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調査済資料「去来・凡兆」(大活字俳句文庫2)、「カラー図解日本大歳時記」、「日本名句集成」、「有朋堂文庫〔87〕 名家俳句集」
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『総釈去来の俳論 上』(南信一著 風間書房 1974)
- キーワード
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- 俳諧-評釈
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000153237