レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月12日
- 登録日時
- 2013/01/31 13:04
- 更新日時
- 2013/01/31 13:05
- 管理番号
- 福井県図-20121212
- 質問
-
解決
1959年に在日朝鮮人の北朝鮮帰還事業が始まりました。この件について、
1.どのような経緯でそれが起きたのか
2.帰還した人々はどのような人々であったのか
3.北朝鮮に帰還した人々および、北朝鮮に家族を送り出した人々のその後の生活はどのようなものであったのか
4.帰還事業について、どのような語り手、解説者がいるのか
などを知りたいと思っています。また、どのような資料があるのかも知りたいです。
これまでに、ヤン・ヨンヒ監督の『ディア・ピョンヤン』を観ました。
あわせて、どのような方法で調べてくださったのかも教えていただけますか。
- 回答
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質問1~3については、下にご紹介する資料にそれぞれ詳しく論じられています。
1.『在日コリアン百年史』金賛汀/著 1997.11 三五館 ISBN:4-88320-130-9
2.『鬼哭啾啾』「楽園」に帰還した私の家族 辛淑玉/著 2003.5 解放出版社 ISBN:4-7592-6217-2
3.『在日朝鮮人はなぜ帰国したのか』在日と北朝鮮50年 東北アジア問題研究所/編 2004.2 現代人文社 ISBN:4-87798-186-1
4.『帰国運動とは何だったのか』封印された日朝関係史 高崎宗司・朴正鎮/編著 2005.5 平凡社 ISBN:4-582-45432-1
5.『北朝鮮へのエクソダス』「帰国事業」の影をたどる テッサ・モーリス-スズキ/著 2007.5 朝日新聞社 ISBN:978-4-02-250255-1
6.『北朝鮮帰国事業』菊池嘉晃/著 2009.11 中公新書2029 ISBN:978-4-12-102029-1
7.『北朝鮮帰国者問題の歴史と課題』坂中英徳・韓錫圭・菊池嘉晃/著 2009.12 新幹社 ISBN:978-4-88400-088-2
北朝鮮帰還事業については、ほかに、
・『北朝鮮帰国事業関係資料集』金英達・高柳俊男/編 1995.7 新幹社 ISBN:4-915924-60-2
・科研費研究「北朝鮮帰還事業の政治・外交過程、及び、邦人拉致工作に対するその前史形成の検証」 A Study of political/diplomatic process of the Repatriation Program to North Korea and its formation of prehistory for the Japanese abduction 研究課題番号:19530140
→報告書http://kaken.nii.ac.jp/pdf/2009/seika/jsps-2/32682/19530140seika.pdf も参考になるかと思います。
質問4の帰還事業についての語り手、解説者についてですが、
『北朝鮮帰国事業』菊池嘉晃/著 2009.11 中公新書 2029 ISBN:978-4-12-102029-1 の巻末:参考文献が当館資料の中では一番詳しかったです。
- 回答プロセス
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1.自館OPACで「朝鮮 帰還」を検索→
(ア)『サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか』新井佐和子/著 1998.1 草思社 ISBN:4-7942-0798-0(請求記号:369.3/アライ 資料コード:1012939763)→サハリン残留韓国人を帰国させる運動の話。p.125から「北朝鮮帰還事業」に反対する という項目で少し触れられている程度。
(イ)『鬼哭啾啾』「楽園」に帰還した私の家族 辛淑玉/著 2003.5 解放出版社 ISBN:4-7592-6217-2 (請求記号:302.21/シン 資料コード:1018228641)
2.GeNiiで「北朝鮮 帰還」をキーワードに検索
→北朝鮮帰還事業の政治・外交過程、及び、邦人拉致工作に対するその前史形成の検証 A Study of political/diplomatic process of the Repatriation Program to North Korea and its formation of prehistory for the Japanese abduction 研究課題番号:19530140
がヒット。
報告書 http://kaken.nii.ac.jp/pdf/2009/seika/jsps-2/32682/19530140seika.pdf に挙げられている資料を見る。
(ウ)『北朝鮮へのエクソダス』「帰国事業」の影をたどる テッサ・モーリス-スズキ/著 2007.5 朝日新聞社 ISBN:978-4-02-250255-1(請求記号:316.8/モリス 資料コード:1014997652)
(エ)『帰国運動とは何だったのか』封印された日朝関係史 高崎宗司・朴正鎮/編著 2005.5 平凡社 ISBN:4-582-45432-1(請求記号:316.8/キコク 資料コード:1014983884)
3.2.の(ウ)(エ)の本の近くにあった本を見る。
(オ)『北朝鮮帰国事業』菊池嘉晃/著 2009.11 中公新書 2029 ISBN:978-4-12-102029-1(請求記号:316.8/キクチ 資料コード:1015159138)
(カ)『北朝鮮帰国事業関係資料集』金英達・高柳俊男/編 1995.7 新幹社 ISBN:4-915924-60-2(請求記号:316.8/キタチ 資料コード:1012468680)
(キ)『北朝鮮帰国者問題の歴史と課題』坂中英徳・韓錫圭・菊池嘉晃/著 2009.12 新幹社 ISBN:978-4-88400-088-2(請求記号:316.8/キタチ 資料コード:1015160730)
(ク)『在日コリアン百年史』金賛汀/著 1997.11 三五館 ISBN:4-88320-130-9 (請求記号:316.8/キム 資料コード:1012911317)
(ケ)『在日朝鮮人はなぜ帰国したのか』在日と北朝鮮50年 東北アジア問題研究所/編 2004.2 現代人文社 ISBN:4-87798-186-1(請求記号:316.8/トウホ 資料コード:1013452659)
これらの本を読んでみたが、論点が多く、要約は困難。資料紹介に留めることとした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 国家と個人.宗教.民族 (316 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 北朝鮮帰還事業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000127678