レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月05日
- 登録日時
- 2012/07/22 15:01
- 更新日時
- 2012/07/25 16:51
- 管理番号
- 福井県図-20120605-3
- 質問
-
解決
神社の屋根を横から見ると、屋根の上にV字で木が出ている。あの部分の名前をなんというか。また何のためについているのか。切り口が神社によって違うが、なぜ違うのか。
- 回答
-
名前は千木(ちぎ)。
鎮木、知木とも書かれる。千木の先端が垂直にきってあるのが「外削」水平に切られているのを「内削」という。
鰹木は、本殿の屋根の上に棟木と直交して横に並べて使われるもので、形状が鰹節に似ているため鰹木と称される。
何のためについているのか、切り口が神社によってなぜ違うのか、については不明。
【回答後追加情報】
コメントにより以下の情報をお知らせいただきました。
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以下のような記述を見つけました。ご参考まで
「歴史がわかる、腑に落ちる 神社の見方」外山晴彦 サライ編集部編 小学館2002.8 ISBN4-09-0343503-0
「神社のことがよくわかる本」外山晴彦著 東京書籍2008.2 ISBN978-4-487-80230-2
上記には「千木は大昔、家を建てるのに木材を左右から交差して組み、屋根から伸びている先端を切り捨てずに残していた名残、とされる。理由は、縄で結束しやすい、先端からの腐食に耐えられるなどが考えられる。」「その起源は、破風の延長が装飾的に変化したもの」
また俗説として「祭神が男神の場合は…外削ぎ、女神の場合は…内削ぎ…」と記述し、この法則に則らない例を多数挙げてあり、「妄説にすぎ」ない、としています。
「日本史小百科1神社」岡田米夫著 近藤出版社 平成2年14版ISBN4-7725-0050-2
「千木の先端の切り口については、古来、内宮と外宮とで異なっている。内宮は内削ぎといって水平に切り、外宮では外削ぎといって垂直に切る。」「なお宮中の大嘗宮では、悠紀殿は水平に、主基殿は垂直に削ぐ定めになっている。」
- 回答プロセス
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→『イラスト図解 神社』日本古来の信仰、建築様式、参拝の作法がよくわかる 三橋健・著 2011.7 日東書院 ISBN:978-4-528-01933-1(請求記号:175/ミツハ 資料コード:1015770389)
p.102「神社建築シンボル千木と鰹木(賢魚木)
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 8版)
- 参考資料
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- 『イラスト図解 神社』日本古来の信仰、建築様式、参拝の作法がよくわかる 三橋健・著 2011.7 日東書院 ISBN:978-4-528-01933-1 (請求記号:175/ミツハ 資料コード:1015770389)
- キーワード
-
- 千木
- 鰹木
- 神社
- 建築
- 照会先
- 寄与者
-
- 石川県立図書館
- 市川市中央図書館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109241