レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年10月26日
- 登録日時
- 2011/10/26 17:25
- 更新日時
- 2011/10/26 17:50
- 管理番号
- 2011-1
- 質問
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解決
手毬唄やお手玉の唄で【かぞえうた】がいろいろあるが、11以上の数を唄ったものにはどのようなものがあるか。
- 回答
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『わらべうた 日本の伝承童謡』に手毬唄やお手玉の唄が多数掲載されている。その中で11以上を唄ったものは「正月は」(手毬唄)、「ひいふのみつ」(手毬唄)、「おんみつさん」(羽子突唄)があり、それぞれ楽譜も付いている。
『日本のわらべうた 室内遊戯編』にも手毬唄やお手玉の唄が多くあり、「ひとつがらがら」(お手玉うた)、「日本という国は」(お手玉うた)、「一つとや」(手まりうた)、「正月せ」(手まりうた)、「巡礼お鶴」(手まりうた)があった。
『日本のわらべうた 祭事・季節歌編』には「お正月門松」(羽根突きうた)、「正月二月」(羽根突きうた)があった。
『日本こどものあそび大図鑑』にも手毬唄やお手玉の唄が多くあり、「落葉集」(手毬唄)が11以上を数えるものであった。
なお、歌詞に暦の月が出てくるものは1~12までを数えるものである。
- 回答プロセス
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①『日本童謡事典』の【数え唄】の項目に「10や20などを数える際に同じ音数からなる別な章句を早口で唱えて、その音数文の数を数えたことにするもの」と書かれているが、具体的な実例は載っていなかった。
②【童謡】、【かぞえうた】、【わらべうた】をキーワードに検索した自館所蔵の資料(参考資料②~⑤)からかぞえうたを探したところ、『わらべうた 日本の伝承童謡』、『日本のわらべうた 室内遊戯編』、『日本のわらべうた 祭事・季節歌編』に手毬唄やお手玉の唄が多数掲載されていて、その中で11以上を唄ったものが複数見つかった。
③【お手玉】や【まりつき】等、伝承遊戯の本(参考資料⑥~⑨)では、『日本こどものあそび大図鑑』の巻末に「近世遊戯わらべうた集」があり、多数のかぞえうたの中に20を越えて数えるものがあった。それ以外の資料にはかぞえうたに該当するものはなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- ①『日本童謡事典』(東京堂出版 2005)
- ②『わらべうた 日本の伝承童謡』(岩波書店 1983)
- ③『日本のわらべうた 室内遊戯編』(文元社 2009)
- ④『日本のわらべうた 祭事・季節歌編』(文元社 2009)
- ⑤『子どもと楽しむ手あそび・わらべうた』(かもがわ出版 2010)
- ⑥『日本こどものあそび大図鑑』(遊子館 2005)
- ⑦『お手玉』(文渓堂 1997)
- ⑧『お手玉しましょ』(一声社 1987)
- ⑨『たのしいお手玉』(渓水社 2005)
- キーワード
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- かぞえうた
- 数え歌
- 数え唄
- わらべうた
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000093640