レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/06/08
- 登録日時
- 2010/04/01 02:00
- 更新日時
- 2010/04/02 11:07
- 管理番号
- 愛知県図-00238
- 質問
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解決
江戸時代の俳人の書いた色紙が出てきた。つぎの二人の俳人の号と主な句を知りたい。
① 木吹 尾州名護屋 庵五条坊ト号ス
② 鎮叟 三河国?鳴海 千 倉次
- 回答
-
ぴったり同じ名は見つかりませんでしたが、よく似た名は資料に載っていました。
① 木吹 (「木兒」の可能性があります。)
【資料1】 p31 木兒(伊藤)
号 不盡庵(不二庵・不之庵)・五條坊・三径(三慶)
句 朝顔の一夜は長き莟かな
壁に蔦の道連ありて蝸牛
【資料2】 p19
「享保六年の入庵記念集『庵之節句集』以降宗匠生活に乗り出す。同九年の歳旦『松のあさひ』あたりから本格的な俳壇経営を行い、没年まで歳旦刊行を続ける」とあります。
② 鎮叟 (「鉄叟」の可能性があります。)
【資料1】 p35 亀世(下郷)
号 聞潮斎・蔵六岡鉄叟
句 紅梅に又寝も老のぬすみかな
故さともしたゝる山やいその上
「蝶羽の男、鳴海千代倉の三世、七歳にして芭蕉門に入る」とあります。
なお、木兒、鉄叟の編んだ古俳書については、【資料3】に詳しく書かれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 資料1 『尾張俳人考』 鬼頭素朗,伊藤亮三/共著 奎星社 1940.11 (1101472000 )
- 資料2 『尾張俳壇攷』 服部直子/著 清文堂出版 2006.5 (1109014431 )
- 資料3 『尾三古俳書解題』 さるみの会事務局 1982.10 (1101472038)
- キーワード
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- 木兒
- 鉄叟
- 俳人
- 尾張
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000065702