レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年10月03日
- 登録日時
- 2007/10/03 18:07
- 更新日時
- 2016/11/05 16:18
- 管理番号
- 岡崎図-245
- 質問
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解決
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の句の出典は何か?
- 回答
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「甲子夜話」53(松浦静山著)に
夜話のとき或人の云けるは、人の仮托に出る者ならんが、其人の情実に能く協へりとなん。
郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、
なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府
鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤
なかぬなら鳴くまで待よ郭公 大権現様
このあと二首を添ふ。
- 回答プロセス
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【資料1】p.128の「なく」の項目の中に「なかぬなら鳴(な)くまで=待(ま)とう[=待(ま)つよ]時鳥(ほととぎす)」の項目あり。出典は『*随筆・甲子夜話〔1821〜41〕五三』とあり。
【資料2】p.863に「鳴くまで待とう時鳥」の項目あり。意味、解説あり。出典は『甲子夜話』とあり。
【資料3】p.821に「鳴くまで待とう時鳥」の項目あり。意味、語源あり。出典は「松浦静山『甲子夜話』」とあり。
【資料4】p.136に甲子夜話を出典とする旨記載あり。
甲子夜話の中から該当部分を探し出すのは困難をきわめるためインターネットを利用。
Google検索で「甲子夜話」「鳴かぬなら」で検索
http://www.geocities.jp/sybrma/206nakanunara.hototogisu.html
に解説があり、【資料5】p.57-58に記載されていることが判明する。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 第10巻』小学館国語辞典編集部,小学館,2001(【資料1】)
- 『成語大辞苑』主婦と生活社,1995(【資料2】)
- 『成語林』旺文社,1992(【資料3】)
- 『歴史を動かした日本語100』島内景二,河出書房新社,2003(【資料4】)
- 『甲子夜話4』松浦静山,平凡社,1978(【資料5】)
- キーワード
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- 徳川家康
- 織田信長
- 豊臣秀吉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000037946