レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1998/06/09
- 登録日時
- 2007/01/17 02:11
- 更新日時
- 2014/12/11 17:40
- 管理番号
- 埼久-1998-020
- 質問
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解決
「山月記」(中島敦)の原典といわれる「人虎伝」の口語訳を探している。
- 回答
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「山月記」を収録した文庫本を見ると『李陵・弟子・山月記』(旺文社文庫)に「人虎伝」の口語訳全文があり。『国訳漢文大成』より引用とのこと。これを提供する。
備考欄に追記あり。(2014/12/04)
- 回答プロセス
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『中国学芸大事典』の項目〈人虎伝〉によると、『唐代伝奇集 1・2』及び『中国古典文学大系 24 六朝・唐・宋小説選』に邦訳ありとの記述あり。該当図書を確認したところ、「虎になった男」はあるが「人虎伝」はなし。
「山月記」を収録した文庫本では『李陵・弟子・山月記』(旺文社文庫)に「人虎伝」の口語訳全文があり、『国訳漢文大成』より引用とあり。これを提供する。
- 事前調査事項
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情報源:中国晋・唐の小説で李景亮が著者。「彩-BISC」にはなかった。
- NDC
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- 小説.物語 (923 9版)
- 参考資料
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- 『李陵・弟子・山月記』(中島敦 旺文社 1969)
- キーワード
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- 中国文学
- 中島 敦(ナカジマ アツシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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Twitterより追加情報の提供あり。以下、情報提供にともなう再調査内容の本文。(2014/12/04)
『新書漢文大系 10 唐代伝奇』(内田泉之助、乾一夫[訳]著 明治書院 2002 県内公共図蔵)
p71-83 「人虎伝」の書き下し文、解釈、背景の記載あり。
『新釈漢文大系 44 唐代伝奇』(明治書院 1988)
p174-187 「人虎傳」の解説、書き下し文、通釈、語釈、余説あり。
ただし、p187「『山月記』は、この『太平広記』の文ではなく、この話に後人が附加したとみられる『唐代叢書』系統の文によっている。」とあり。
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000032902