レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/7/28
- 登録日時
- 2006/12/28 02:11
- 更新日時
- 2021/03/26 11:20
- 管理番号
- 中央-2006-56
- 質問
-
(1)永代橋が作られたのは元禄9年か、あるいは11年か。
(2)永代橋の年間の維持費はいくら位掛かっていたか。
(3)永代橋は架橋されてから幕末まで何回破損、流失したか。またその原因は何か。
(4)破損、流失など発生したときの修復費用はいくら掛かったか。またその費用を誰が負担したか。
- 回答
-
永代橋をはじめとする隅田川に架けられた橋については数点の資料があるが、質問に関する明確な回答が書かれているものは見当たらなかった。資料1~資料14に挙げた資料から、ご自身で解釈していただくようご案内した。
資料1~資料14のうち、資料2~資料4は『東京市史稿』に取り上げられた江戸時代の記録類を根拠にして書かれているようである。
資料2には、巻末p.83-86に「隅田川橋梁年表」が掲載されている。
この「隅田川橋梁年表」は、資料3の『年表・隅田川』から引用したと思われる。
資料5以下『東京市史稿』の索引には永代橋の名称が50項目以上出てくる。
質問(1)について
資料6 p.415「永代橋創架」の項目には、「十一年戌寅三月廿五日庚子深川大渡ニ架橋ヲ命ズ」とある。そこに引用された『柳営日次記』を始めとする20点の史料の中には、元禄九年説を採るものもあるが、「元禄九年ノ創架トセルハ誤リナルベシ」とも書かれている。
質問(3)について
はっきりした回数は書かれていないが、『東京市史稿』には、水害、暴風雨による廻船の衝突、深川八幡祭礼の際多数の人がいちどきに渡った重みに耐えかねた等の記述がある。
質問(4)について
資料6 p.637「永代橋修理」の項目には、「請負高金九百七拾四両」という記述がある。
資料11 p.684「永代橋修復普請竣工」の項目には、「コノ普請ハ、本所亀沢町家主平次郎、五二八両ニテ十月八日落札セシモノナリ。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】 江戸東京学事典 / 小木新造∥[ほか]編 / 三省堂 , 1987.12 <RT/0・200/3001>
- 【資料2】 隅田川の橋 : 写真で見る歴史 / [墨田区立緑図書館∥編] / 墨田区立緑図書館 , 1993.3 ( 墨田区立図書館叢書 8 ) <T/0・515/3004/ >
- 【資料3】 年表・隅田川 / 真泉光隆∥著 / 日本図書刊行会 , 1992.12 <T/10・20/3026/ >
- 【資料4】 東京の橋 : 生きている江戸の歴史 / 石川悌二∥著 / 新人物往来社 , 1977 <T/0・200/81/ >
- 【資料5】 東京市史稿 : 篇別目次総覧 / 東京都∥編集 / 東京都 , 1996.3 R/0920/T727/T2-13
- 【資料6】 東京市史稿 橋梁篇 第1 / 東京市∥編 / 東京市 , 1936 <0920/T727/T2-9-1>
- 【資料7】 東京市史稿 橋梁篇 第2 / 東京市∥編 / 東京市 , 1939 <0920/T727/T2-9-2>
- 【資料8】 東京市史稿 産業篇 第11 / 東京都∥[編] / 東京都 , 1967.3 <0920/T727/T2-5-11>
- 【資料9】 東京市史稿 産業篇 第35 / 東京都∥編纂 / 東京都 , 1991.3 <0920/T727/T2-5-35>
- 【資料10】 東京市史稿 産業篇 第37 / 東京都∥編纂 / 東京都 , 1993.3 <0920/T727/T2-5-37>
- 【資料11】 東京市史稿 産業篇 第38 / 東京都∥編纂 / 東京都 , 1994.3 <0920/T727/T2-5-38>
- 【資料12】 東京市史稿 市街篇 第33 / 東京市∥編 / 東京市 , 1938 <0920/T727/T2-2-33>
- 【資料13】 東京市史稿 市街篇 第36 / 東京市∥編 / 東京市 , 1940.11 <0920/T727/T2-2-36>
- 【資料14】 東京市史稿 市街篇 第41 / 東京都∥編 / 東京都 , 1955.3 <0920/T727/T2-2-41>
- キーワード
-
- 東京都
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000032500