レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/02/28
- 登録日時
- 2005/12/13 02:14
- 更新日時
- 2010/11/25 02:01
- 管理番号
- 新県図-00228
- 質問
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解決
昔話の桃太郎に出てくる家来はなぜ犬、猿、キジなのか。
- 回答
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当館所蔵の『1/1億の桃太郎伝説』(吉村卓三著 メタモル出版発行 平成2年刊行 388-Y91)の「桃太郎岡山ルーツ説」の項によりますと、「つまり十二支陰陽学です。桃太郎が征伐に向かうのは鬼が島です。これが鬼門です。だから丑寅の方向ですよ。これと戦うには反対の方向、未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)ですね。そこで桃太郎は、家来に鬼門に対峙する動物を選んだと、こういう解釈です。」と記されております。
また、『NHK歴史発見 8』(NHK歴史発見取材班編 角川書店発行 平成5年刊行 210-N71-8)の「桃太郎伝説」の項に、「桃太郎のサルとキジは、吉備津神社に伝わる鬼「うしとらみさき」に対抗するためにえらばれた「申」と「酉」から発生したのではないか。そう考えれば、桃太郎のお供にイヌ、サル、キジが選ばれた理由を説明できる。」と書かれています。
更に、『江戸期の童話研究』(上笙一郎編 久山社発行 平成6年刊行 909-Ka37)の「(付録)「桃太郎の研究」(金田芳水著)」には、「桃太郎の話に犬、猿、雉を使った事にも色々説もあるが、唯、山の者と里の者と野の者を取合わせたと見てよかろう。而かも、三従者として、里に栖む犬、野に栖む雉、深山に栖む猿を集めたところに、作者の用意が覗はれやう。」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 桃太郎の家来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 簡易な事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025929