レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000年03月
- 登録日時
- 2005/12/07 18:19
- 更新日時
- 2006/01/13 10:00
- 管理番号
- 県立長野-00-016
- 質問
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解決
駒ヶ根市を流れる鼠(ねずみ)川の名の由来を知りたい
- 回答
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『伊那地方の地名』(松崎岩夫著 信濃古代文化研究会 昭59)[N293-2]p232-234に「ねずみ(鼠)という地名」という章があり、この川についても考察されている。それによると、この地方には古代、官道の東山道が設けられ、これと並行して通信制度として、烽(とぶひ)とよばれる狼火(のろし)台が置かれていた。烽では、昼は煙、夜は火によって緊急連絡をしており、日夜、特に夜も寝ないで見張りをしていたので、見張り台のことを古代においては、「ねずみ(不寝見)」といったという。鼠川を遡ったあたりの山上に古代、「ねずみ」が置かれていたと考えられ、そこから流れ出る川を「ねずみ(不寝見)」川と呼ぶようになり、いつからか「鼠川」に変わって現在に至っていると考えられるとある。
- 回答プロセス
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① 郷土資料の「N293 地名辞典」の書架を見る。『角川日本地名大辞典 20 長野県』(角川書店 平2)[N293-18]、『長野県の地名その由来』(松崎岩夫著 信濃古代文化研究所 平3)[N293-23]などの資料には回答に結びつく記述はなし。前掲『伊那地方の地名』に至る。
② 複数の資料でこの内容を確認するため、『駒ヶ根市誌』(駒ヶ根市教育委員会)[N242-61-1]や、『信濃の川』(柴崎高陽著 信濃毎日新聞社 昭54)[N748-24]、『日本地名語源事典』(吉田茂樹著 新人物往来社 昭56)[291.03-135]を見たが関係記事はなし。上記の回答とする。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
- キーワード
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- 駒ヶ根市
- 鼠(ねずみ)川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『なんでもきいてみよう』(県立長野図書館 平成12 第32集)収録レファレンス
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000025447