レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年08月18日
- 登録日時
- 2005/08/18 16:19
- 更新日時
- 2009/08/12 14:02
- 管理番号
- 2005-0024
- 質問
-
解決
1983~1986年頃、サントリーがビールの広告に使用していたペンギンのイラスト(キャラクター)で訴訟が起こった。
その件に関する資料と、原告側となる外国人イラストレータの連絡先が知りたい。
- 回答
-
1.訴訟ではないが、昭和59(1984)年9月12日の新聞に掲載された“サントリー告発”と題する記事について説明している資料を確認。サントリーのキャラクターの作者は、「ひこねのりお」で、外国人ではなかった。
2.サントリーとは全く関係がないが、“ペンギンのぬいぐるみ”に関する訴訟があった。このペンギンの作者は外国人であった。
サントリーのペンギンとマスコウィッツのペンギンが似ていることから、質問者はこの2つのペンギンを混同していると思われる。質問者が欲しかった情報は、2の“ペンギンのぬいぐるみ”に関する訴訟の方だったので、そちらの資料を提示。
作者:マスコウィッツ/作品名「コーポレーション」
マスコウィッツ氏の連絡先は分からず。 同氏の手掛けた別キャラクターのライセンス管理を請け負っている会社が分かったので、提示。
- 回答プロセス
-
下記当館所蔵資料に、参考となる資料を確認した。(2009.8月現在)
1、「サントリー」とのことだったので、「サントリー」「CM」などで検索。
●請求記号:146-KOU
『広告・CM雑学読本』(神足裕司 著、日本実業出版社 発行、1984)
→p.22~23「人気が出すぎて文句も出た」に、キャラクターが原因で消費者団体から抗議を受けた件について解説。
本書には、この商品のアニメCMで使われたペンギンは、「ひこねのりお」が原画を描いたと説明している。
この商品のイラストレーターは外国人ではないことが判明。
●請求記号:544-HIM-0001
『サントリー Part1』(檜森雅美 ほか著、山手書房、1985)
→p.12~15「ペンギン・タコ、告発される!」の章
昭和59年9月12日の新聞に、“サントリー告発”と題する記事が出た。酒類の広告や景品に未成年の喜びそうな
キャラクターを使うことは問題だ、として消費者団体に告発された当時の状況を解説。
2、サントリーではないのでは?と思い、「キャラクター」「訴訟」等、他のキーワードで検索。
●請求記号:143.9-NIK-1992
『デザインの紛争と判例』(にっけいでざいん 編、日経BP 発行、1992)
→p.128-129
「ペンギンの絵の商品化のゆくえ」としてペンギンの“ぬいぐるみ”に関する訴訟の記述あり。
※ただし、サントリーの訴訟ではない。しかしイラストレーターは外国人であった。
※イラストレーター:マスコウィッツ/作品名「コーポレーション」と判明。
※おそらく質問者は、サントリーのペンギンと混同していると思われる。
3、「マスコウィッツ」「コーポレーション」を探す。
●請求記号:R223-VOI-2005
『ライセンスキャラクター名鑑2005』(ボイス情報 編、発行、2005)
→「コーポレーション」はなかった。
※マスコウィッツの別キャラクター「CITY KITTY」のクレジット、ライセンス管理をしている会社が記載されていたので、
参考までに提示。
- 事前調査事項
- NDC
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- 広告.宣伝 (674)
- 参考資料
- キーワード
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- サントリー
- CM
- キャラクター
- 訴訟
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- このレファレンス事例は、2005年に登録した内容に追記・訂正を加え、2009年に更新しています。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000023495