レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/03/31
- 登録日時
- 2011/04/23 02:00
- 更新日時
- 2014/03/04 13:36
- 管理番号
- 1000000342
- 質問
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解決
「ポーポー」、「ヒラヤーチー」の由来と作り方が知りたい。
- 回答
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『沖縄大百科事典 下ナ~ン』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983年)
p328「平焼(ヒラヤチー)」の項目に以下の記述あり。
「沖縄風お好み焼き。小麦粉を水と卵で溶いて塩で薄味をつけ、ニラやキャベツなどの野菜をせん切りにして入れ、フライパンで平たく焼いたもの。焼きたてを醤油、ソースなどで食べる・・・」
p457「ポーポー」の項目に以下の記述あり。
「小麦粉を水でといて薄く平たく焼き、芯に油味噌を入れてくるくる巻いた、代表的な家庭のおやつ。昔はユッカヌヒー(旧暦五月四日)や、旧暦五月五日の男児の節句には必ず作られ神仏に供えた」「中国の<ポーポー>に作り方も形も似ているので、そこから伝わったものと思われる」
『沖縄料理の力』(岸朝子、PHP研究所、2003年)
p143「ぽーぽー」に関する記述あり。
p170~174には「アンダンス―」(ポーポーの芯に入れる油味噌)、「ポーポー」、「ヒラヤーチー」のカラー写真付きレシピの掲載あり。
『沖縄の食文化』(外間守善、沖縄製粉株式会社、2010年)
p88「ぽうぽう」の項目に作り方、名前の由来に関する記述あり。以下は名前の由来についての部分を抜粋したもの。
「ぽうぽうの名は(ぽぽ)から来たとの説がある。中国の東北、旧満州から始まり、清朝の頃から正月の食べ物として中国全土に広まったらしい。・・・生地で餡包むからだろうか、私は「包子(パオズ)」→ポーズ→ポーポーと聞いた。」
『沖縄の行事料理』(松本嘉代子、月刊沖縄社、1977年)
p65~68ユッカヌフィー(旧暦五月四日)料理として炮炮(ぽーぽー)のレシピや、写真、名前に関する記述があり、以下はその抜粋。
(炮炮(ポーポー)や巻餅(チンビン)について)「それぞれの菓子名からもわかるように、中国菓子の影響を受けたものですが、ポーポーの中に入れた油味噌(アンダンス)やチンビンの黒砂糖(クルザーター)などは、いかにも沖縄的な食材で・・・中国の影響を受けながらも、それらを巧みに沖縄の気候、風土に同化させ、独特の風味を作りだした料理」であると考察している。
『沖縄の長寿食とふるさと伝統料理』(渡口初美、国際料理学院、1990年)
p133「ヒラヤーチー」、p171「ポーポー」、それぞれカラー写真付きレシピが掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 技術 (5)
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 下 ナ~ン 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3 328、457
- 2 沖縄料理のチカラ 岸 朝子∥著 PHP研究所 2003.10 K59/KI56/ 143、170-174
- 3 沖縄の食文化 外間 守善∥著 沖縄製粉 2010.3 K383/H82/ 88
- 4 沖縄の行事料理 松本 嘉代子∥著 月刊沖縄社 1977.4 K59/MA81/ 65-68
- 5 沖縄の長寿食とふるさと伝統料理 渡口 初美∥著 国際料理学院 1990.12 K59/TO23/ 133、171
- キーワード
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- 沖縄
- 沖縄料理
- 行事料理
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 当館所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000085362