レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年09月10日
- 登録日時
- 2008/09/10 09:13
- 更新日時
- 2008/09/10 18:42
- 管理番号
- 富山市-2008-02
- 質問
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解決
富山出身の力士「剣山」について知りたい。
- 回答
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『富山県大百科事典』には、【大相撲】の項目があり、そこでは約510字にわたり歴代越中力士の今日までの歴史が解説されている。江戸期文政年間(1818~29)に11年も大関を続けた剣山(富山市)が上覧相撲で横綱の不知火と名勝負を行い、越中力士の名をあげていると書かれている。
『日本相撲大鑑』では、天保年間(1830~44)の二十山部屋の大関剣山谷右衛門(富山市)は、横綱の不知火・秀ノ山とともに「天保の三傑」に数えられる。剣山は横綱に推挙されたが、自分は身体が小さいから見栄えがしないと固辞した奥床しい逸話の持ち主であると解説がある。
『国技大相撲の100傑』では、【大関 剣山(つるぎさん)谷(たに)右衛門(えもん)】として取り上げられ、当時の錦絵の図版と共に本名、生年月日、出身地、しこ名、身長、体重が記されている。 また、11年・21場所の間、大関の栄位を恥ずかしめなかったのはおそるべき持久力といえる。19年という長い幕内生活でありながら勝率もよく、古今二十傑にはいる横綱級の強豪だったと解説がある。
『富山県郷土資料総合目録』の分類【T788 相撲・拳闘・競馬】に『加越能力士大鑑』(富山県立図書館所蔵)が記載されている。この目録は、富山県下の公共図書館及び富山大学に所蔵する郷土資料の総合目録であり、収録する文献に解説を付した解題書誌として活用できるものである。
『加越能力士大鑑』には、「剣山(つるぎやま)谷(たに)右(え)衛門(もん)」、越中富山の産、江戸天保期の実力ある大関であったことを入門時から詳細な記述がある。
- 回答プロセス
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①郷土総合百科事典の役割をもつ『富山県大百科事典』で調査をする。
②より詳しい情報を探すために『日本相撲大鑑』と『国技大相撲の100傑』で調査をする。
③古い文献のなかでも当該の情報があるか『富山県郷土資料総合目録』で調査をする。
④『加越能力士大鑑』に解説が記載されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 相撲.拳闘.競馬 (788 8版)
- 参考資料
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- ①『富山県大百科事典』 富山新聞社/発行 1976年
- ②『日本相撲大鑑』 窪寺絃一/著 新人物往来社/発行 1980年
- ③『国技大相撲の100傑』 講談社/発行 1977年
- ④『富山県郷土資料総合目録』 富山県立図書館/編・発行 1962年
- ⑤『加越能力士大鑑』 森紫南(恒救)/著 加越能力士大鑑発行所/発行 1912年
- キーワード
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- 力士
- 相撲
- 大関
- 剣山
- 富山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000047225