レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年12月13日
- 登録日時
- 2008/02/06 16:49
- 更新日時
- 2008/08/03 11:50
- 管理番号
- 福参-0127
- 質問
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未解決
大審院での裁判で、ビールに関する判例がみたい。
泡が多すぎてこれはビールではないと客が訴え、東大の農学博士が泡の量について定義した事件。
- 回答
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ウィキペディアの「ビアガーデン」の項目によると、事件は1940年、坂口謹一郎博士が裁判に関わっていたとわかる。判決は1944年。
『坂口謹一郎酒学集成』4(岩波書店 1998 p.229-232)に「「泡はビールなりや否や」事件」あり。これに経緯はのっているが裁判の日付に関しては「戦争中」とのみあり。裁判は東京地方裁判所で行われた。
東京都立中央図書館に尋ねた所、裁判所の記録はないが、「法廷に現れたる統制違反」鈴木義男著(『法律時報』16巻3号 1944年3月)に記述有(当館未所蔵)。判決の日付等なし。
『ビールと日本人』(麒麟麦酒 1983 p.318)の年表には、昭和16年8月、「東京市内のビヤホール、カフエー、特殊喫茶店の生ビールは泡が多過ぎると経済警察が指摘」とある。
また、サッポロライオンのサイト内の年表「100年の歩み」には1940年「「泡裁判」判決。泡もビールなり」とある。
- 回答プロセス
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1 百科事典を調べる。
2 ビール関係の資料を調べる。
3 裁判の記録を調べる。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- ビール
- 泡
- 照会先
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- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3
- 東京都立中央図書館(港区南麻布5-7-13 tel:03-3442-8451)
- http://www.ginzalion.jp/company/history.html
- 寄与者
- 備考
- 判例体系データベース、『世界ビール大百科』(大修館書店 1997)、『日本大百科全書』19(小学館 1988)、『昭和ニュース事典』総索引(毎日コミュニケーションズ 1994)、『昭和・平成家庭史年表(増補)』(河出書房新社 2001)、大審院の判例集等に記載なし。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000041675