レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年11月27日
- 登録日時
- 2007/11/27 17:36
- 更新日時
- 2015/02/19 08:27
- 管理番号
- 7947
- 質問
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解決
「いただきさん」の歴史、営業形態、営業場所などを紹介した資料はあるか。
- 回答
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1 いただきさんに関する記述などがある当館所蔵資料
・「香川県漁業史 通史編」(香川県漁業史編さん協議会/編 香川県漁業史編さん協議会
1994年発行)
第2章近世の漁業 第1節近世漁村の成立と発展(77~78頁)の「西浜浦の成立と糸より姫伝説」には、
漁家の主婦が魚を売って回るいただきさんの始まりについて、讃岐の海岸に流れ着いた平家の落人
「糸より姫」が、小さい桶や盥(たらい)に魚を入れ、頭にいただいて(載せて)売り歩いたという伝説を
紹介している。
・「新修高松市史 2」(高松市史編集室/編 高松市役所 1966年発行)
風俗あれこれ(75~76頁)には、頭上に魚ハンボ(魚を入れる平たい浅底の桶)を載せて売り歩く姿は
大正時代にはすたり、その後は、手押し車や自転車の横に箱車をつける横づけ式自転車で行商していると、
いただきさんの魚売りの移り変わりを記している。
・「高松市」(高松市役所/編 高松市役所 1922年発行)
「風俗習慣娯楽」の項(68頁)には、盥を頭にのせ魚を売り歩く着物姿の女性の絵(白黒)が
掲載されている。
・「香川県衛生年報 昭和33年版」(香川県民生衛生部/編 香川県民生衛生部 1959年発行9
いただきさん(57頁)の解説には、昭和32年現在、いただきさんのように手押車で一軒一軒魚を売って
回る形態を含めた魚介類行商が県下に1700人以上いることや、その販売量が店舗を持った業者に
匹敵することを報告している。
・「潮(537号)」(潮出版社 2003年発行)
「新鮮な海の幸を売る高松の”いただきさん”」(54~59頁)には、仕入れや横付け自転車を使っての行商など、
現在のいただきさんの一日を紹介している。
・瀬戸内海事典 北川建次/〔ほか〕編 南々社 2007.12
※p.280-281「販女(※ひさぎめ)」(胡桃沢勘司)にイタダキに関する記述あり。p.280に「いただきさん。現在では自転車の横に屋台をつけて行商する(高松市)」という写真あり。
2 インターネットで紹介されているいただきさんの行商場所
高松市のインターネットサイト「高松のいきいき市場」には、「いただきさん目撃情報」と題して、
十数箇所の行商場所を紹介している。
〔いただきさん目撃情報〕〔最終確認日:2009年4月30日〕
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kankou/library/list/09_itadaki.html
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384 8版)
- 参考資料
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香川県漁業史編さん協議会/編. 香川県漁業史 〔1〕. 香川県漁業史編さん協議会, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I008219231-00
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香川県漁業史編さん協議会/編. 香川県漁業史 〔1〕. 香川県漁業史編さん協議会, 1994.
- キーワード
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- いただきさん
- 行商
- 水産物
- 香川県
- 「糸より姫」
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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※高松市図書館レファレンス事例に次のものあり。
「「いただきさん」の語源・資料名・著者を知りたい。(2008年02月01日)」
(関連事項)
○高松市魚介類行商に関する規則
http://reiki.city.takamatsu.kagawa.jp/d1w_reiki/41590210005100000000/41890210002100000000/41890210002100000000.html
定番事例
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000039768