レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/10/18
- 登録日時
- 2018/03/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M17120110187694
- 質問
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竹と笹の区別の仕方を知りたい。
- 回答
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竹と笹の区別について記載のある、以下の図書を紹介した。
①『タケ・ササ総図典』の「タケ・ササ類の生態と生理」の項目に、「タケ類とササ類の違いを稈の成長が完了するや否やタケの皮(稈鞘)がただちに脱落する種類をタケと呼んでいる。(中略)一方、ササと呼ばれるものは明らかに成長が完了しているにもかかわらず、タケの皮が稈に数か月以上密着している種類のものである。こうした区分は日本独自の判断によるものであるが、いつの間にかタケとササの呼称は海外でも定着しつつある。」と記載されている。
②『植物の世界 11 (種子植物) 単子葉類3裸子植物』のタケ・ササ類の項目に、『タケ亜科植物は、稈鞘(筍の皮)が成長後に自然に脱落するタケ類、長く宿存するササ類、そして横に長くはう単軸型地下茎をもたないバンブー類に分けられるが、日本以外の国ではこれらすべてを「タケ類(bamboos)」とよぶ。』と記載されている。
③『竹資源の植物誌』の「タケとササの区分」の項目に、「タケノコが成長を終えるとその直後か早期に皮(稈鞘)を脱落するものをタケと名付け、タケノコの成長が終わっていても皮が数カ月から1年以上節(または稈鞘輪あるいは成長帯)に付着しているものをササと呼んでいる。」と記載されている。
④『原色植物分類図鑑 日本のタケ亜科植物』の「タケ亜科の外見的特徴」の項目に「大型のものがタケ、小型がササ、と思われがちだが、正しくない。稈鞘がタケノコの成長とともに脱落するものをタケ(図3A)、成長後も物理的な外力で引き剥がされたりしない限り長く宿存するものをササ(図3B)と区別する。」と記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 9版)
- 参考資料
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①内村悦三『タケ・ササ総図典』 創森社,2014,269p. 参照はp.213.
②八尋洲東『植物の世界 11 種子植物 単子葉類3 裸子植物』 朝日新聞社,1997,320p. 参照はp.8-9.
③内村悦三『竹資源の植物誌』 創森社,2012,241p. 参照はp.38-39.
④小林幹夫『原色植物分類図鑑 日本のタケ亜科植物』 北隆館,2017,435p. 参照はp.9.
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①内村悦三『タケ・ササ総図典』 創森社,2014,269p. 参照はp.213.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017120110162987694
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000232981