レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年11月21日
- 登録日時
- 2015/12/09 16:47
- 更新日時
- 2017/08/04 13:51
- 管理番号
- 相大-H27-036
- 質問
-
解決
信号機の色について、なぜ赤は「止まれ」、黄色は「注意」、青は「進め」なのか。
- 回答
-
以下の資料を提供した。
『雑学全書』
『運転協会誌』の41巻5号、40巻7号、40巻8号
- 回答プロセス
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自館OPACにてキーワード"信号機"で検索する。
いくつか資料をあたるが、信号の色について詳細な記述のある資料は得られなかった。
そこで、レファレンス協同データベースにて、"信号"で検索する。
福井県立図書館の事例より、下記の資料に信号の色と波長に関する記述があることがわかった。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000026860 (2015.11.21最終確認)
『雑学全書』 エンサイクロネット/編 光文社 2000
p31 「信号の赤が止まれなワケ」として、「色には波長があり、この長さが長いほど、人間はその色に気づきやすい。」等の記述あり。
また、Ciniiにて"信号機 色"で論文検索する。以下の記事を国立国会図書館デジタルコレクションにて確認した。
『運転協会誌 41(5)』 日本鉄道運転協会 1999-05
p244-247 「世界の鉄道常識百科-その2-信号機の塗色と灯色」
最初は、白が進め、緑が注意だったとの記述あり。
『運転協会誌 40(7)』 日本鉄道運転協会 1998-07
p316-319 「信号機の塗色・灯色の変遷について(1)」
1841年2月英国バーミンガム市において開催された「英国鉄道連合会議」にて、初めて信号の色を“赤色をもって危険、緑色を注意、白色を無難の意味を示す信号とすること”と統一された。しかし、その後発生した事故をきっかけに、進行信号を白色から緑色に変更したとのこと。
『運転協会誌 40(8)』 日本鉄道運転協会 1998-08
p386-389 「信号機の塗色・灯色の変遷について(終)」
イギリス鉄道で、どの灯色が遠くから見えるかという実験が行われ、その結果、白色、赤色、緑色、青色の順序であることが判明した。4色のうち波長の長い赤色が一番遠くからでもハッキリ見え、青色は見えにくく、緑色と見誤るおそれがあるため白色、赤色、緑色を使用することにした。一旦は注意信号である白色を廃止するも、さらなる研究の結果、橙黄色が信号用としてもちいることができることが判明したとの記述あり。
下記は調査済み資料
『交通信号機のルーツをさぐれ』 笠原秀/著 アリス館 2001 【s19127968 J54】
『標識と信号で広がる鉄の世界』 磯兼雄一郎/著 秀和システム 2010 【s29912052 516.25】
『年表で見るモノの歴史事典 下』 ゆまに書房 1995 【s13649801 R031】
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道運輸 (686 9版)
- 雑著 (049 9版)
- 参考資料
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- 『雑学全書』 エンサイクロネット/編 光文社 2000
- 『運転協会誌 41(5)』 日本鉄道運転協会 1999-05(国立国会図書館デジタルコレクションより)
- 『運転協会誌 40(7)』 日本鉄道運転協会 1998-07(国立国会図書館デジタルコレクションより)
- 『運転協会誌 40(8)』 日本鉄道運転協会 1998-08(国立国会図書館デジタルコレクションより)
- キーワード
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- 信号
- 信号機
- 色
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000185353