レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年11月29日
- 登録日時
- 2016/06/16 16:18
- 更新日時
- 2016/09/06 15:58
- 管理番号
- 埼久-2016-030
- 質問
-
解決
西洋の花であるモントブレチアが、日本にどの様に普及してきたか知りたい。
- 回答
-
県立熊谷図書館所蔵の社会科学・農業分野に関する資料が資料移動のため使用できず、県立久喜図書館所蔵資料(植物学分野)のみで調査を行った。
モントブレチア(ヒメオオギズイセン)が明治中頃に観賞用として導入され、その後野生化したと書かれている、以下の資料を紹介した。
『原色日本帰化植物図鑑 保育社の原色図鑑 53』(長田武正著 保育社 1986)
p363 「ヒメヒオオギズイセン」の項に「明治中期(1890頃)渡来(中略)モントブレチアとよばれる。日本西南部の暖地で野生化(後略)」とあり。
『日本帰化植物写真図鑑 Plant invader 600種』(清水矩宏ほか編著 全国農村教育協会 2001)
p414 「ヒメヒオオギズイセン」の項に「(前略)モントブレチアの名で明治年間の中頃に鑑賞用に導入され、各地で人家の周辺などで野生化したものが見られる」とあり。
『世界の雑草 3 単子葉類』(竹松哲夫ほか著 全国農村教育協会 1997)
p3 「アヤメ科[観賞用]」の項に「(前略)ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia crocosmiiflora N.E. Br.;Tritonia crocosmaeflora Lemoine)は別名モントブレチアといい、南アフリカ原産のヒオウギズイセン (Crocosmia aurea Planch.)とヒメトウショウブ (Montbretia pottsii Bak.)との交雑種、日本には明治時代に入り、野性化している」とあり 。
その他関連記述のある資料
『日本の帰化植物図譜』(日本植物画倶楽部著 アボック社 2009)
『日本の帰化植物』(清水建美編 平凡社 2003)
『新牧野日本植物圖鑑』(牧野富太郎原著 北隆館 2008)
『日本帰化植物図鑑』(長田武正著 北隆館 1979)
『お茶人のための茶花の野草大図鑑』(東京 世界文化社 2008)
『原色日本野外植物図譜 2 夏・高山植物』(奥山春季著 誠文堂新光社 1983)
『寺崎日本植物図譜』(奥山春季編 平凡社 1977)
- 回答プロセス
-
NDC分類〈47〉の資料を調査するほか、『植物レファレンス事典 2』(日外アソシエーツ 2009)の「ヒメヒオオギズイセン」参考資料を調査した。
関連記述のない資料
『すべての園芸家のための花と植物百科』(クリストファー・ブリッケル責任編集 同朋舎出版 1992)
『原色 園芸植物大図鑑』(北隆館 1984)
『世界有用植物事典』(堀田満〔ほか〕編集 平凡社 1989)
『生物大図鑑 決定版 9 園芸植物』(東京 世界文化社 1986)
- 事前調査事項
-
「江戸・東京ゆかりの野菜と花」(JA東京中央会編 農山漁村文化協会 1992)
- NDC
-
- 植物学 (470 9版)
- 植物地理.植物誌 (472 9版)
- 参考資料
-
- 『原色日本帰化植物図鑑 保育社の原色図鑑 53』(長田武正著 保育社 1986) , ISBN 9784586300532
- 『日本帰化植物写真図鑑 Plant invader 600種』(清水矩宏ほか編著 全国農村教育協会 2001) , ISBN 9784881370858
- 『世界の雑草 3 単子葉類』(竹松哲夫ほか著 全国農村教育協会 1997) , ISBN 9784881370667
- キーワード
-
- ヒメオオギズイセン
- モントブレチア
- 帰化植物-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000193474