レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年1月18日
- 登録日時
- 2015/10/05 00:30
- 更新日時
- 2016/11/30 17:31
- 管理番号
- 2015006
- 質問
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解決
アルコール性肝炎について知りたい。
- 回答
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アルコール性脂肪肝を持つ人の20%に起こるとされている。
アルコールの摂りすぎにより、肝細胞の風船化、壊死、炎症性変化(白血球の浸潤)が起こることで発症する。原因となるのは、アルコールが肝臓で分解、排出される過程で発生するアセトアルデヒドであり、細胞に対して強い毒性を持っている。
症状として、全身の倦怠感、食欲不振、黄疸、肝臓の腫れ、発熱、嘔吐、下痢などが起こる。
アルコール性肝炎になりやすい人の特徴は以下のようなもの。
①日本酒に換算して1日3合以上、ビールに換算して大瓶3本以上の飲酒をする。
②休肝日を作らず、連日飲んでいる。
③ピーナツや唐揚げなど脂肪の多いつまみを好む。
④食事を摂らずお酒ばかりを飲む。
治療には禁酒と安静が不可欠で、重症ならステロイド薬や血漿交換、持続的血液濾過透析、白血球除去療法などを行い、必要に応じてアルコール依存症の治療も行う。
- 回答プロセス
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蔵書検索で「アルコール性肝炎」を調べたが該当する資料は表示されなかった。
「肝臓」で検索し直し、493.4の棚で直接資料の内容を確認した。
『肝臓病の基本の食事』 学研パブリッシング/p22
「肝臓病の食事療法②アルコール性肝障害の場合」で、細胞に対して強い毒性を持つアセトアルデヒドが原因であることを確認。
『肝臓をいたわるおいしいレシピブック』 保健同人社/p22
「脂肪肝・NASH・アルコール性肝障害」で、アルコール性肝炎になりやすい人の特徴を確認。
簡潔にまとめられているものとして、『家庭の医学』も確認した。
『家庭の医学 オールカラー版』 成美堂出版/p468
症状や治療法を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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野村馨 総監修 , 野村, 馨. 家庭の医学 : オールカラー版 第2版. 成美堂出版, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024422323-00 , ISBN 9784415315386 -
横山泉 監修 , 大越郷子 料理制作 , 大越, 郷子. 肝臓病の基本の食事 : 最新版. 学研パブリッシング, 2014. (まいにちの健康レシピ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025465656-00 , ISBN 9784058002971 -
大越郷子 料理監修 , 柴田実 医学監修 , 大越, 郷子. 肝臓をいたわるおいしいレシピブック : やさしい食事療法. 保健同人社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010150959-00 , ISBN 9784832714724
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野村馨 総監修 , 野村, 馨. 家庭の医学 : オールカラー版 第2版. 成美堂出版, 2013.
- キーワード
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- アルコール性肝炎
- 肝臓
- 疾患
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000182050