レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/05/01
- 登録日時
- 2017/03/25 00:30
- 更新日時
- 2018/03/25 09:26
- 管理番号
- 千県東-2016-0014
- 質問
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解決
仏教では位牌の素材や形など、どのようなものを用意すれば良いのかを知りたい。
- 回答
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【資料1】『仏具大事典』(鎌倉新書 1995)
p386 「(4)現代の位牌」
櫛形位牌、屋根雲形円相位牌、雲形円相袖振付位牌の3つの位牌の形式について説明があるが、素材については書かれていない。
【資料2】『仏事と葬儀ものしり事典』(成瀬良徳著 新人物往来社 1992 宗教とくらし選書)
p37「位牌」
素材について「中国儒教の影響を受けた所では、かつて位牌を死後に桑の木で作り、四十九日以降は栗の木で作ったというが、現在では位牌の材質に差異はほとんどありません。」
その他、位牌の形や位牌に書き記す内容が書かれている。
【資料3】『冠婚葬祭大事典 決定版 知りたいことが必ずわかる』(現代礼法研究所編 ナツメ社 1999)
p200「戒名をつけてもらう」
「葬儀から忌明けまでは白木の位牌を用いる」とあり、「白木の位牌は、遺影や遺骨とともに祭壇に安置し、葬儀がすんで遺骨を埋葬するときに菩薩寺に納めます。そして、新たに仏具店で黒塗りか金箔をはった位牌を購入して、戒名を書いてもらい、仏壇に安置します。」
【資料4】『最新冠婚葬祭とマナーの事典 迷わない・困らない・恥をかかない』(萩原京子監修 主婦と生活社 2000 生活シリーズ)
p130「納骨と埋葬」
白木の位牌を菩薩寺に納め、本位牌を購入した後「寺院で開眼供養(入魂供養)をしてもらってから、忌明け後に仏壇に安置します。」
【資料5】『図説葬儀』(松本慈恵著 国書刊行会 2001)
p108-110「位牌」
「現在は四十九日まで白木を用いて、それ以後は黒塗り(材質による)を用いることが多いようであるが、その時はお寺さまにお願いして入魂式を行ってから使用すべきで、ただの木を仏壇に置いても何もならない。」
参考までに検索エンジンGoogleで「位牌 素材」を検索したところ、以下の二つの資料がヒットした。
【資料6】株式会社ふたきやホームページ「お位牌の種類など」(http://futakiya-ihai.com/2014/10/16/286/)
「お位牌は大きく分けて「塗り位牌」と「唐木位牌」とに分けられると思います。「塗り位牌」とは主に檜などの木にカシューや漆を塗り、金箔や金粉で加飾したものです。」
「唐木位牌は「黒檀」「紫檀」等で作ったお位牌にウレタン塗装などを施したものです。」
「その他にも、ウォールナットやメープル等で作られたモダンタイプのお位牌も最近増えてきました。」
【資料7】株式会社 三善堂ホームページ「位牌について」(http://www.3010.co.jp/ihai)
「従来型の位牌の中には「唐木位牌」と「塗り位牌」があります。唐木位牌は、木そのものの素材をいかし、木目が見えるように作られたものです。また、塗り位牌は桧・姫小松・シナ・ホウなど白い木に漆を塗り、金箔や金粉をほどこした位牌のことです。」とあり、位牌の形ごとに写真が紹介されている。
(インターネットの最終アクセス:2017年3月24日)
- 回答プロセス
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自館の蔵書検索システムで「位牌」「葬儀」などのキーワードを用いて検索、また自館の書架NDC385(冠婚葬祭)・NDC186(仏会)の周辺を確認し、【資料1】~【資料5】をご案内した。またインターネット検索エンジンGoogleで「位牌 素材」を検索したところ、【資料6】【資料7】が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏会 (186 9版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 仏具大事典 鎌倉新書
- 仏事と葬儀ものしり事典 成瀬 良徳/著 新人物往来社
- 冠婚葬祭大事典 現代礼法研究所/編 ナツメ社
- 最新冠婚葬祭とマナーの事典 萩原 京子/監修 主婦と生活社
- 図説葬儀 松本 慈恵/著 国書刊行会
- ふたきやホームページ「お位牌の種類など」(http://futakiya-ihai.com/2014/10/16/286/)
- 株式会社 三善堂ホームページ「位牌について」(http://www.3010.co.jp/ihai)
- キーワード
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- 位牌(イハイ)
- 仏具(ブツグ)
- 葬儀(ソウギ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212636