レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月06日
- 登録日時
- 2011/12/06 16:23
- 更新日時
- 2013/01/22 10:56
- 管理番号
- 島根参2011-12-002
- 質問
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解決
注連飾(しめかざり)をなぜつけるのか、子どもたちに注連縄(しめなわ)の作り方を教える際に説明したい。子どもにも分かりやすい資料はないか。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下を紹介。
資料1:「家に「年神様」というお正月の神様をお迎えするため」とあり、「年神様は、新しい年を元気に過ごすための力をさずけてくれます」との記述もある。
資料2:「年神を祭る場所を示すために注連縄を張ります。注連縄は一定の区域を仕切るための縄張りであり、神事の際には神聖な場所と俗世間を区切るために張られます」とある。
資料3:「年神をむかえるために悪魔ばらいをして清らかになった家のしるし」との記述あり。
資料4:「祭りをおこなっている神聖な場所であることを示し、わざわいが家の中にはいりこむのをふせぐという意味があります」とある。
資料5:「年神さまをむかえる神聖な場所をしめすために張り、魔よけにもなると信じられてきました」とある。
資料6:注連飾りを飾ることによって「厄をはらう」という意味があるとの記述あり。
資料7:「しめなわの歴史」の項があり、しめなわを事典で調べてみると「地域を区切るための目印。特定の人の占有する土地だから出入りを禁止するしるしとして張りめぐらす縄。特に神前や神事の場にめぐらして神聖な場所を示す。村境や門口に引いて外の災いの神が内に入らないようにする」というような説明があるとの記述あり。しめなわの作りかたの掲載あり。
資料8:注連飾りの項目があり、「神域を作り上げ、周囲の不浄を断つために飾る」「歳神さま、お正月さま、あるいは歳徳さまと呼ばれる神さまをお迎えしてお祀りするお正月は、神さまのおいでになるという神聖な場所に、周囲の不浄を断つ印として注連縄をかけます」との記述あり。カラー写真で、地方の注連飾りが紹介されている。
- 回答プロセス
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子どもにも分かりやすい資料を希望されたため、子ども向けの資料を中心に調査。
以下は調査済資料。
・『写真でわかるぼくらのイネつくり 4 料理とワラ加工』(農山漁村文化協会,2002)「リースとお正月のしめナワ」という項目があり、注連飾りの作り方の掲載はあるが、理由はなし。
<参考として>
〔Wikipedia:注連縄〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E9%80%A3%E7%B8%84(最終確認2011/12/13)より、
注連飾り・・・「本来の宗教的意味は、各家庭が、正月に迎える年神を祀る依り代である」との記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『しめかざり たくさんのふしぎ傑作集』 森 須磨子/文・絵,福音館書店,2010.12 (p5 子ども386/モ10/)
- 【資料2】 『日本の年中行事百科 1 民具で見る日本人のくらしQ&A 正月』 岩井 宏實/監修,河出書房新社, (p19~20「注連縄-注連縄はなにかの目的?」 子ども380/ニ/1)
- 【資料3】 『学習に役立つわたしたちの年中行事 1月』 芳賀 日出男/著,クレオ,2006.4 (p5「しめ飾り」 子ども380/ハ/1 )
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【資料4】 『家族で楽しむ日本の行事としきたり』 石田 繁美/編,ポプラ社,2005.8
(p13「正月飾りの由来」 子ども380/カ05
) - 【資料5】 『日本の年中行事 1月・2月』 深光 富士男/著 竹内 誠/監修,学研,2004.3 (p20~21「しめ飾り」 子ども380/フ/1)
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【資料6】 『「和」の行事えほん 2 秋と冬の巻』 高野 紀子/作,あすなろ書房,2007.10
(p40「正月飾り」 子ども380/タ/2
) - 【資料7】 『しめかざり 解放教育自主講座』 小倉/編著, 海鳥社,1993.11 (子ども580/シ93)
- 【資料8】 『家庭画報のお正月しきたりと料理』 世界文化社,200712 (p48~49「注連飾り」 386.1/カ07/)
- キーワード
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- 注連飾り
- 正月飾り
- 注連縄
- 年神(歳神)様
- 標縄
- 七五三縄
- しめ縄
- 注連縄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000097461