レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/11/29
- 登録日時
- 2007/05/25 02:11
- 更新日時
- 2007/06/07 11:24
- 管理番号
- 埼浦-2006-272
- 質問
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解決
60歳以上の人の各世代の適切な呼び方があれば知りたい。
高齢者、シニアやエルダーのように老年期を一括りにするものでなく、年代別に分け、またその中でも活力のある人、そうでない人と分けてあるものを知りたい。60歳以上の方に町の活性化につながる活動をしてもらうための調査。
例:60-65歳 ○×期 65-70歳 △×期など
- 回答
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高齢者の呼称について記述のあった次の資料を紹介する。
①『ジェロントロジー 加齢の価値と社会の力学』
第6章「社会生活と加齢の関係」の中に「高齢者の呼称」の項あり。具体的にあげられている呼称は、エイジド、オールダー、シニア、エルダー
p79 ライフコースのモデル(図表)あり。中年、高年期、老年期といった呼称あり。
②『エイジズム 高齢者差別の実相と克服の展望』
第3章「年齢の意味」で、5つの観点(法的、機能的、生物学的、心理学的、社会学的)から年齢、世代を定義付けしている。
社会学的定義の中に、年齢別に分けた前期高齢者(ゴーゴー)、中期(スローゴー)、後期(ゴーゴー)という呼称あり。
③『シニア世代へのマーケティング戦略』
「シニア世代のグループ分け」という項あり。
もうれつワーキング派、豊満な生活重視派、家族とのふれあい重視派・・・という区分で解説されている。
【インターネット情報】
④(株)大広のホームページ
(http://www.daiko.co.jp/ja/portfolio/database/activesenior/pdf/ASM P0209.pdf 2006/11/25最終確認)
「アクティブシニアレポート」の中に「シニア関連Word(一般的な定義)」の一覧表あり。
マチュア、フィフティプラス、ラッキーリタイア、ゴールドエイジ等。各呼称ごとの解説はなし。
⑤(株)グローバルインフォメーション
(http://www.infoshop-japan.com/study/dc19622_senior_consumers.html 2006/11/28最終確認)
英文市場調査報告書「ユーティリティシニア市場」の目次に「50歳以上人口のセグメント化」とあり。ただし本文の閲覧は有料。
⑥(有)エヌ・コンサルタンツ
(http://www.n-cons.com/column/column_0511_ke1.htm 2006/11/28最終確認)
コラム「団塊&シニアマーケットを狙え!第1回シニア・マーケットはこう考える」にシニア、シルバー世代のとらえ方についての記述あり。
⑦村田アソシエイツ
(http://muratainc.com/review/y2004/vol48.html 2006/11/28最終確認)
「シルバー、シニア、サードエイジをめぐる話」の中に記述あり。
- 回答プロセス
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『生涯学習・社会教育行政必携 平成12年版』手がかりなし。
『新社会教育事典』p226「表2 高齢期の3段階」で向老期(55歳-60歳または65歳)、高齢前期(60歳または65歳-75歳)、高齢後期(75歳を越えて)という記述があるのみ。
《Google》を<高齢者 & 呼称 & シニア & エルダー>で検索したところ④の情報を得る。
NDC675(マーケティング)の書架より次の資料を調査するが手がかりなし。
『アクティブシニアの肖像』『図説団塊マーケット』『高齢化社会と商品 2』『団塊世代の消費意識と行動』『マーケティング・コミュニケーション大辞典』※<世代(ライフステージ)>の項にキーワードとなる言葉あり<コーホート分析><ターゲット・セグメンテーション>
※で得たキーワードで自館目録を検索し次の図書を調査するが手がかりなし。
『コーホート分析法』『詳解マーケティング辞典』『マーケティング用語辞典』『現代マーケティング辞典』『マーケティング辞典』
高齢者福祉(NDC369.26)、高齢者問題(NDC367.7)の関連の次の資料を調査
『現代エイジング辞典』<高齢者><シルバー><老人>の項を調査 64-74歳 young-old、75歳以上 old-old
という記述あり。
『図説高齢者白書 2005』手がかりなし。
『エイジズム』(②)回答の情報を得る。その中で紹介されていた文献の翻訳書で①の情報を得る。
《Google》<シルバー & シニア & 定義>より⑥⑦の情報を得る。
《Google》<ライフステージ & シニア>より⑤の情報を得る。
- 事前調査事項
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調査済み事項:最初の質問では「高齢者はシニア以外の60歳以上の方のいきいきとさせる呼び方」ということであったため『生涯学習事典 増補版』「新教育事典」(勉誠出版 2002)よりハヴィガースト、エリクソンの発達課題から「老年」「熟年」の呼び方があることを伝えた。その他『imidas 2004』より、高齢者教育・市場から「エルダー」の呼び方を伝えた。
質問者の意向では、高齢者の中でも年代で分け、またその中の肉体的にも精神的にも活力のある高齢者とそうでない高齢者を分けるとの趣旨のようであった。
- NDC
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- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
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- 『ジェロントロジー 加齢の価値と社会の力学』きんざい 2005
- 『エイジズム 高齢者差別の実相と克服の願望』(明石書店 2002)
- 『シニア世代へのマーケティング戦略』(同友館 1999)
- キーワード
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- 高齢者
- 分類学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000035098