レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年11月17日
- 登録日時
- 2012/10/25 20:01
- 更新日時
- 2012/10/25 20:01
- 管理番号
- いわき総合-地域73
- 質問
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解決
先祖が小沼姓で、いわきの小沼(こぬま)村出身のはず。小沼村はどこにあるのか。また、当時のいわきに最初に来たのは藤原秀郷か阿倍氏のどちらか。
- 回答
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いわきに小沼村はありません。
参考資料を確認した結果は次のとおり。
「小沼」という地名は、いわき市内のかつての村名、字名には見られない。
藤原秀郷か阿倍氏については、769年、大国造道嶋宿禰嶋足の要請によって、阿倍陸奥臣(阿倍磐城臣)の姓を賜っており、夏井廃寺の出土古瓦と阿倍磐城臣一族の時期がおおむね一致するとされる。その後、阿倍磐城臣一族は衰退し、奥州藤原氏とかかわりを持った勢力が勃興したとされることから、阿倍氏の方が当時のいわきとのかかわりは早かったと思われる。藤原秀郷といわきのかかわりは確認できなかった。
※質問者によると「福島県立図書館に問い合わせたところ、いわきに小沼村があると聞いた」とのことだったので、同図書館に確認したところ、「岩代(いわしろ」と回答したそうで、質問者の聞き違いと思われる。
- 回答プロセス
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1.当時のいわきと阿倍氏、藤原氏との関係を確認
【資料①】いわき市史 第1巻 原始・古代・中世
「古代 第2章 奈良時代のいわき 第2節 在地豪族の活動」「古代 第3章 平安時代のいわ き 第1節 つわものの誕生」にいわきと阿倍氏、奥州藤原氏とのかかわりについての記述がある 。
2.当時のいわき市の村名と小字名を確認
【資料①】いわき市史 第1巻 原始・古代・中世
【資料②】角川日本地名大辞典 7
【資料③】日本歴史地名大系 7 福島県の地名
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- いわき
- 地名
- 小沼村
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000113005