レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2013/09/20 15:31
- 更新日時
- 2019/06/10 12:53
- 管理番号
- 2013035
- 質問
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解決
医療用医薬品“シクロホスファミド”の薬理学的内容や、拮抗物質などについて書かれている資料を探している。
- 回答
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①薬理学的内容については、以下の図書、データベースを紹介
・『日本薬局方解説書 第17改正』廣川書店 (2016)
・日本医薬情報センター編集『JAPIC医療用医薬品集 2018』 丸善出版
・伊藤芳久、石毛久美子著『わかりやすい薬理学:薬の効くプロセス』第4版 創風社(2010)
・長友孝文他編『医療薬学 最新薬理学』第10版 廣川書店(2016)
・田中千賀子他編『NEW薬理学』改訂第7版 南江堂(2017)
・岡元るみ子、佐々木常雄編『改訂版 がん化学療法副作用対策ハンドブック』 羊土社(2015)
・メテオ社提供『メディカルオンライン・くすりデータベース』(医療用医薬品データベース)
②拮抗物質について
シクロホスファミドは体内に入ると肝臓で変換され、その代謝物が作用するので、直接的な拮抗物質は無し。
ただ、代謝物によって引き起こされる副作用への対策としてメスナを用いる。
(出典は回答プロセス⑥に記述)
- 回答プロセス
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①ネットアドバンス提供総合データベース『JapanKnowledge』にて「シクロホスファミド」を検索。抗がん剤であることがわかった。
②『日本薬局方解説書 第17改正』医薬品各条 化学医薬品【あ行】~【さ行】C-2068→「シクロホスファミド水和物」C-2074→「シクロホスファミド錠」の項あり。薬効薬理についての記述もあり。
日本医薬情報センター編集『JAPIC医療用医薬品集 2018』Ⅰ巻 p.1434→「シクロホスファミド水和物」の項あり。膀胱炎の副作用への対応に「メスナを併用する」という記述。
③抗がん剤ということがわかったので、岡元るみ子、佐々木常雄編『改訂版 がん化学療法副作用対策ハンドブック』 羊土社(2015)も案内。p.244
④『メディカルオンライン』にて「シクロホスファミド」を検索。薬効薬理について記載あり。
⑤『JapanKnowledge』にて「拮抗物質」を検索。→「アンタゴニスト」。細胞の受容体に作用し、神経伝達物質やホルモンなどの機能を阻害する物質の総称であることがわかった。
⑥薬理学の図書を調査。以下の3冊にシクロホスファミドの項あり。
・伊藤芳久、石毛久美子著『わかりやすい薬理学:薬の効くプロセス』第4版 p.390→「肝臓の酵素で活性体に変換され・・(中略)・・もう一つの代謝産物であるアクロレインは、膀胱炎の原因となる」「副作用対策:メスナ」という記述。
・長友孝文他編『医療薬学 最新薬理学』第10版 p.595
・田中千賀子他編『NEW薬理学』改訂第7版 p.447→メスナについての記述あり。
- 事前調査事項
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“メスナ”という医薬品が関係キーワードとしてある。
- NDC
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- 基礎医学 (491)
- 薬学 (499)
- 参考資料
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- 『日本薬局方解説書 第17改正』廣川書店 (2016)
- 日本医薬情報センター編集『JAPIC医療用医薬品集 2018』 丸善出版 , ISBN 9784865151121
- 伊藤芳久、石毛久美子著『わかりやすい薬理学:薬の効くプロセス』第4版 創風社(2010) , ISBN 9784883521760
- 長友孝文他編『医療薬学 最新薬理学』第10版 廣川書店(2016) , ISBN 9784567490580
- 田中千賀子他編『NEW薬理学』改訂第7版 南江堂(2017) , ISBN 9784524261758
- 岡元るみ子、佐々木常雄編『改訂版 がん化学療法副作用対策ハンドブック』 羊土社(2015) , ISBN 9784758117821
- ネットアドバンス提供『JapanKnowledge』(事典・辞書、記事などの総合データベース)
- メテオ社提供『メディカルオンライン・くすりデータベース』(医療用医薬品データベース)
- キーワード
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- シクロホスファミド
- メスナ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 薬学
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000137398