レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/9/19
- 登録日時
- 2016/12/16 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:32
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000427
- 質問
-
解決
【友田安清について】 友田安清の人物像や居住地などについて調べたい。豊岡市に友田安清の絵が残されており、画家としての側面についても知りたい。
- 回答
-
○人物像
『石川県史 第4編』p.752-754、759
『金沢墓誌』(118582759)下編p.44
『九谷焼330年』(11918033)p.90,91,96,109,111,112,113,114,119,122,177,183,186,252,372,373
『日本硬質陶器の歩み』(119564058)p.1-31「第1編 わが国硬質陶器の濫觴期」
その他、石川県立図書館ホームページ「石川県関係人物文献検索」を参照のこと。
【URL】http://www4.library.pref.ishikawa.lg.jp/
「北國新聞」大正7年8月2日の3面に友田安清の死亡記事及び葬式広告が掲載されている。
○画家としての側面
『新加能画人集成』(119330030)p.192「友田九渓」
『金沢市史 資料編16 美術工芸』(119725865)p.180「月夜双狼図」(石川県立美術館所蔵)
金沢美術工芸大学所蔵「阿部甚十郎旧蔵史料目録」(阿部碧海資料)p.16「明治二十一戊子年一月一日より毎日雑記簿」明治21年2月3日条に「午後四時頃納富兄方へ行く、氏ハ折角画を書居、友田モ至リ居、例之鶏の絵を画き居る」との一節があり、友田安清と思われる人物が絵を通じて納富介次郎と交流のあったことがうかがえる。
【URL】https://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/kinsei/abemokuroku.pdf#page=69
○居住地
「先祖由緒并一類附帳 友田安清(駒太郎)」(12俵 M4 10才)に居住地の記載なし。
『金沢市史 資料編11 近代1』(119647301)「明治二八年度県税中商業税分賦等級別交名簿」p.746に「陶器 上川除町 友田安清」の記載あり(上川除町は現在の菊川2丁目・幸町)。また、上新町(現在の尾張町2丁目)で友田外次郎という人物が陶器商売をしている。
『金沢商工人名録 昭和3年版』(119503114)p.254に「合資会社 友田組 (代表者)吉村宣次 百姓町108」の記載がある(百姓町は現在の幸町)。
『金沢市詳細図 昭和38年版』(118407249)p.91に「陶磁器絵具製造所 友田組(吉村)」の記載あり。
『日本硬質陶器の歩み』p.10に「百姓町所在の友田組はその始めは上柿木畠4番地、今の北陸学院付近にあり明治24年の創業、明治35年、今の工場の前は撚糸兼業の機屋があり動力として水車を使っていることから移転するのを機にここへ工場を持ってきた」と記されている。
<追記>
9月29日付けで、森栄松『名匠友田安清』という文献を探してほしいとの追加調査依頼を受けた。同書は『日本硬質陶器の歩み』p.8及び『明治の装飾工芸』(129774836)所収「近代陶芸への架橋」p.138の参考文献に記載されているが、当館及び石川県立図書館に所蔵がなく、存在を確認できなかった。
本レファレンス後、兵庫県の豊岡市立美術館にて「友田安清日本画展」が開催された。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000203350