レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年09月19日
- 登録日時
- 2014/10/04 11:14
- 更新日時
- 2015/02/13 18:08
- 管理番号
- 日向市-150
- 質問
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解決
「一樹之蔭」という言葉がどの文献から引用されたものか知りたい。
以下聞き取り。
夕刊デイリーに掲載されているコラムが「一樹之蔭」というタイトルであるとのこと。
ことわざとしての意味は知っているが、どこから由来するものか知りたいとのこと。
- 回答
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仏教語から派生したものであること、聖徳太子/述作『説法明眼論』に記載されている言葉であることをお伝えした。
- 回答プロセス
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・めぼしい資料が見当たらなかったため、Googleで「一樹之蔭」という言葉を検索したところ、「ウィクショナリー」というサイトでヒットした。「同じ木陰に宿り雨を避けるのも、偶然ではなく前世からの因縁であるということ」という意味の記載はされていたものの由来までは分からなかった。『我輩は猫である』、『平家物語』に引用されていた為、下記②③の書籍を紹介した。
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・また、「一樹の蔭一河の流れも他生の縁」という言葉が関連項目で出てきた為、そのキーワードをもとに検索をかけたところ、「《故事・ことわざ・四字熟語》 辞典」というサイトで『説法明眼論』からの出典であると判明した。
↓
・「説法明眼論」というキーワードで検索をかけたところ、「くろご式 ことわざ辞典」というサイトで、「或処一村、宿一樹下、汲一河流、一夜同宿、一日夫婦、皆是先世結縁」という本文に由来することが判明した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812)
- 小説.物語 (913)
- 参考資料
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- 『日本語源広辞典』 増井 金典/著 ミネルヴァ書房 , ISBN 978-4-623-06324-6
- 『吾輩は猫である』 夏目 漱石/著 岩波書店 , ISBN 4-00-007215-3
- 『日本の古典を読む 平家物語 13』 小学館 , ISBN 978-4-09-362183-0
- キーワード
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- 一樹之陰
- 仏教
- 説法明眼論
- 聖徳太子
- 照会先
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- ウィキショナリー「一樹之陰」:http://ja.wiktionary.org/wiki/%E4%B8%80%E6%A8%B9%E3%81%AE%E8%94%AD
- 《故事・ことわざ・四字熟語》 「一樹の蔭一河の流れも他生の縁」:http://thu.sakura.ne.jp/others/proverb/data/i.htm
- くろご式 ことわざ辞典 「説法明眼論」:http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien01/a09.html
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000160572