レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年01月21日
- 登録日時
- 2017/03/22 15:24
- 更新日時
- 2017/04/27 17:14
- 管理番号
- 2015-0021
- 質問
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解決
ニホンヤマネの生息分布をまとめ研究をし、環境保全に活かそうと考えている。ニホンヤマネの生息分布資料を提供してほしい。
- 回答
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ニホンヤマネの本県内における生息地に関して、当館所蔵資料の中では資料1~4及び資料12等に記載が見られます。
各資料ごとの主な記載状況は下記のようになっています。
資料1「山形県自然環境現況調査報告書(動物・脊椎動物編)」(平成9年/山形県発行)P20~21和名「ヤマネ」学名「Glirulus japonicus」として、
(分布地)「吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰、鳥海山、神室山、月山、摩耶山、蔵王連峰、西川町」
(生息状況)「県内の各山系で確認されているが、正確な分布状態はよくわかっていない。」と記載されており、また、生息が確認された12の地域を全県図上に現わした図表が掲載されています。
資料2「レッドデータブックやまがた 山形県の絶滅のおそれのある野生動物」(平成15年/山形県)P55
(分布・生態)
「県内での確認記録は多くないが分布域は広く、鳥海山・朝日・月山・葉山・神室山・船形山・摩耶山・飯豊・奥羽山系などの山麓部のブナ-ミズナラ林で 生息が確認されている。(中略)県内全般に生息密度は低く、生息環境の悪化によって絶滅の危険性が高まっている。」等とあります。
資料3「やまがたの野生動物」(平成23年/山形県立博物館)P38~41
「現在の庄内町、鶴岡市、西川町、金山町、天童市(面白山)、東根市(船形山)、米沢市(吾妻山)などの山麓部(ブナの原生林や広葉樹林内)でヤマネは発見されている。」
資料4「山形県の文化財」(平成14年/山形県教育委員会発行) P652
「山形県ではブナ林を中心に生息しているが (中略) 温海町摩耶山麓、福栄地区が山形県内では初めて発見されたところとして知られている。」
資料12「山形新聞(平成23年9月19日付)」
「本州中部では標高700~1800メートル程度の山地に多く生息するが、山形県内ではもっと低い400メートルぐらいの山間部でも見られたり、300メートルほどの所にある家の中で発見されたことが文献に記載されている。」
そのほか、資料5~11等をお調べしましたが、当館所蔵資料中には、上記内容以上に詳細な記載のある資料はお探しできませんでした。
なお、関連機関と思われる「やまがたヤマネ研究会(代表中村夢奈氏)」に照会してみたところ、中村代表より、より新しく詳細な情報を、ご依頼があればお示しくださるとの回答を得られましたので、ご照会いただいてみてはいかがでしょうか。
やまがたヤマネ研究会 代表 中村夢奈
URL http://yamagata-yamane.jimdo.com/
連絡先電話 080-9636-6016
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 山形県自然環境現況調査報告書 動物:脊椎動物編 平成9年度/山形県文化環境部環境保護課編(K483/ヤマ/H9)
- 山形県の絶滅のおそれのある野生動物 RED DATA BOOK YAMAGATAレッドデータブックやまがた 山形県希少野生生物調査検討委員会動物部会編(K482/ヤマ)
- やまがたの野生動物 吉田哉編(YK482/ヨシ)
- 山形県の文化財 山形県文化財保護協会編(K709.2/ヤマ)
- 吾妻連峰 総合学術調査報告 山形県総合学術調査会編(K297/ヤマ)
- 飯豊連峰 総合学術調査報告 山形県総合学術調査会編(K297/ヤマ)
- 朝日連峰 総合学術調査報告 山形県総合学術調査会編(K290/ヤマ)
- 鳥海山・飛島 総合学術調査報告/山形県総合学術調査会編(K291/ヤマ)
- 出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)・葉山 総合学術調査報告 山形県総合学術調査会編(K290/ヤマ)
- 摩耶山 総合学術調査報告 山形県総合学術調査会編(K291/ヤマ)
- 天然記念物緊急調査 6山形県 植生図・主要動植物地図 文化庁編(K462.91/ブン/6)
- ※( )は自館の請求記号です
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212446