レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/01/22
- 登録日時
- 2014/02/06 00:30
- 更新日時
- 2014/02/07 17:59
- 管理番号
- 6000014562
- 質問
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解決
江戸時代の女流俳人で「大和の千代女」とも呼ばれた森川千代女の追善句集「雪の石ずり」を見たいがどうすればよいか。
- 回答
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『建部綾足全集 第1巻 俳諧』に「雪石ずり」の名で全文があり。千代女自身の句も収められている。
- 回答プロセス
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所蔵資料を「雪の石ずり」「森川千代」で検索するが、該当なし。江戸時代の俳諧関連の資料を調べるも、森川千代女についての記載はない。
大阪府立図書館の所蔵資料を検索すると、『薄命の俳人 森川千代女』(榛原町教育委員会)がヒット。取り寄せて内容を確認する。
森川千代女は伊勢の麦林の社中であった森川古山の娘で享保11(1726)年生、延享3(1746)年没。父が追善のため出版した「雪石ずり」には麦浪(中川乙由の子)が序文を寄せ、都因(建部凉岱)らが悼句を寄せたという。p17-25に「雪石ずり」抄があるが、できれば全文が見たいとのこと。
再度「雪石ずり」で大阪府立図書館の資料を検索すると、『建部綾足全集 第1巻 俳諧』(国書刊行会)がヒット。取寄せて内容を確認したところ、p59-69に「雪石ずり」が載っていた。東京大学洒竹文庫所蔵本を参照したとあり、原本は東京大学附属図書館のコレクションhttp://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/guide/coll/collection.html であると推察される。
なお『加賀の千代 その生涯と芸術』(千代女の里俳句館)には森川千代女についての記載はなし。これによると、加賀の千代女は享保10(1725)年に伊勢の麦林舎乙由を訪ねたとのこと。また延享3年には都因が伊勢に向かう帰途で加賀の千代女を訪ねたとの記載があり。
- 事前調査事項
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Googleで「森川千代女 雪の石ずり」で検索すると、石川県の「千代女の里俳句館」のサイトの「千代女の年譜」http://haikukan.city.hakusan.ishikawa.jp/chiyojo/timeline.html がヒット。千代女の里俳句館は「加賀の千代女」、すなわち「朝顔に釣瓶とられてもらい水」の句で知られる千代尼についての施設だが、この年譜の延享3(1746)年に、「大和の千代女没。大和の森川千代女追善集『雪の石ずり』刊行」との記載がある。
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 森川千代女(モリカワチヨジョ)
- 俳句(ハイク)
- 江戸時代(エドジダイ)
- 文学(ブンガク)
- 俳諧(ハイカイ)
- 奈良県(ナラケン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000148916