レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月11日
- 登録日時
- 2018/12/11 17:49
- 更新日時
- 2019/03/27 17:45
- 管理番号
- 名古屋市東-2018-003
- 質問
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解決
愛知県の夜間中学の制度・歴史について知りたい。以前、笹島中学に設置されていたこと、現在、愛知県教育・スポーツ振興財団により開設されていることは知っている。
- 回答
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資料1によると、戦後名古屋市では、昭和24年度八幡中学校と西港中学校で、昭和25年度からは汐路中学校で二部授業がおこなわれていましたが、昭和26年度二部授業はなくなり、昭和27年12月から天神山中学校と東港中学校に中学校二部学級が設置されました。昭和44年度生徒数がゼロとなり閉校しました。その後昭和48年度、愛知県教育・スポーツ振興財団が中学夜間学級を開学し、昭和62年度に中区新栄に移転、笹島中学校の在籍となり、平成22年度から、生徒は北山中学校に籍をおくことになりました。(p.473)
- 回答プロセス
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資料1のp.75に、『総合名古屋市年表』昭和編3を典拠として、浄心中学で定員100人の夜間中学開設という記述がありますが、これについては実際に年表の昭和23年2月10日の項目に当たってみると通信教育生の募集であり、「夜間中学」の開設とは読み取れませんでした。また、『浄心 名古屋市立浄心中学校創立50周年記念誌』(名古屋市立浄心中学校創立50周年記念事業実行委員会/編集 名古屋市立浄心中学校 1996.11刊)によると、卒業生が寄せた文章の中に昭和22年当時の授業が午前・午後の二部制でおこなわれていたとありますが、夜間中学に関する記事は見当たりませんでした。
笹島中学校については、資料2に、笹島中学校中学夜間学級のあゆみと、昭和48年から平成16年までの男女別入学状況と卒業生の進路状況が載っています。(p.36~38)
文部科学省によると、市町村が設置する中学校において夜の時間帯に授業が行われる公立中学校の夜間学級としての夜間中学は、8都府県31校のみです。(資料3)。愛知県教育・スポーツ振興財団による中学夜間学級は、これに該当しません。
『愛知県史』、『愛知県教育史』については、戦後教育に関する巻の目次を探しましたが、夜間中学に関する記述は見つけられませんでした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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名古屋教育史編集委員会 編 , 名古屋市教育委員会. 名古屋の発展と新しい教育 : 戦後-平成期. 名古屋市教育委員会, 2015. (名古屋教育史 ; 3)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026262014-00 , ISBN 9784990544539 (資料1) -
名古屋市立笹島中学校60年史編纂委員会/編集 , 名古屋市立笹島中学校. 笹島中学校60年史. 名古屋市立笹島中学校60年史編纂委員会, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I076311496-00 (資料2) - 文部科学省 夜間中学の設置推進・充実について http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/yakan/index.htm 2018年12月11日最終確認 (資料3)
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名古屋教育史編集委員会 編 , 名古屋市教育委員会. 名古屋の発展と新しい教育 : 戦後-平成期. 名古屋市教育委員会, 2015. (名古屋教育史 ; 3)
- キーワード
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- 夜間中学-愛知県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000248122