レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年11月5日
- 登録日時
- 2015/01/08 11:31
- 更新日時
- 2015/02/05 14:33
- 管理番号
- 岩手-210
- 質問
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壺井栄の作品『忘れ霜』は、岩手県が舞台になっているが、岩手で執筆したものか。
- 回答
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壺井栄が岩手に取材で来県していることは確認できたが、執筆した場所まで知る資料は見つけられなかった。
取材のため来県したことが確認できる資料は下記の通り。
『人物書誌大系 26 壺井栄』
⇒p233 年譜 昭和30年
「6月28日、盛岡に『忘れ霜』の取材で赴き、ついでにかつて愛読した啄木の渋民村を訪ねて7月2日まで滞在し、同日箱根翠松園にもどる」
『村民文集しらかば 第3集』
⇒p66 大村次信∥著「歌集『山峡』について」(p63~67)から一部抜粋
「小説『忘れ霜』のヒロイン初美について、私が終戦まもない頃壺井栄さんに招かれて会った。場所は、盛岡市紺屋町「わんこそば屋」の二階で、其処には壺井さんと婦人画報社の篠崎五六氏、それに私と私の弟、大牟羅良四人であった。―(略)― 会った年月もはっきりしない。いずれ壺井さんが帰京後幾月かたって、1955年『婦人画報』9月号より1957年3月号まで、小説忘れ霜を連載された、―(略)― 小説忘れ霜のヒロイン初美は確かに、姉西塔幸子のように思われる。」
- 回答プロセス
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・当館OPACで検索。『人物書誌大系』の壺井栄編を調査。年表に岩手県に取材のため来県されている記載を確認。執筆地の記述はなし。
・壺井栄作品集、全集などを調査。巻末の年表に来県の記述。新しい情報なし。
・『忘れ霜』の舞台となった山村地域の資料を調査。地域文集に来県されたときの様子の記述を確認。執筆地については記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 『人物書誌大系 26 壺井栄』鷺 只雄∥編 日外アソシエーツ∥出版 1992年 , ISBN 4816911499 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002212877-00)
- 『村民文集しらかば 第3集』川井村総務課∥編・出版 1978年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036132172-00)
- キーワード
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- 忘れ霜
- 壺井栄
- 岩手県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000165786