レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/4/26
- 登録日時
- 2013/05/16 00:30
- 更新日時
- 2013/06/07 11:33
- 管理番号
- C130413093206
- 質問
-
解決
大連にあった弥生高等女学校(略称「弥生高女」)について書かれている資料を探しています。
貴館や国内の図書館で所蔵している資料がありましたら、教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 回答
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ご照会の事項について以下のとおり回答します。【】内は当館請求記号です。
以下の資料(1)~(11)に、大連弥生高等女学校に関する記述が見つかりましたのでご紹介します。なお、学校名や住所のみが記載されている資料については紹介を省略します。
(1)『大連市史』 大連市史刊行会, 1972.5. 【AZ-641-E6】
「中等教育の施設」(pp.724-728)のp.726に、大連弥生高等女学校の略歴が記載されています。
(2)『大連市史. 続』 大連市史編集委員会, 2009.12. 【YU7-J1859】
「第7編 第2章 学校・教育」(pp.124-141)中のp.126に大連弥生高等女学校の写真が掲載されており、p.128には「大正8年4月1日 市立「大連実科高等女学校」成立 大正11年2月13日「大連市立高等女学校」と改名 昭和3年4月1日「大連市立弥生高等女学校」と改名」との記述があります。
また、同章pp.130-141及び「第4章 スポーツ」(pp.145-162)中のpp.149-154、「第5章 学童・生徒の行事」(pp.162-164)中のpp.163-164には、それぞれ関連する新聞記事のタイトルと日付の一覧が掲載されており、大連弥生高等女学校の入学者発表、排球大会、修学旅行などの記事が含まれています。
(3)『「満洲・満洲国」教育資料集成. 第4巻』 エムティ出版, 1993.5. 【FB54-E15】
収録されている「関東州の教育 関東州庁内務部学務課編(1941年刊)」中の「第四章 2 高等女學校」(pp.442-444)に、前身の市立実科高等女学校が新設されるに至った経緯が記されています。
(4)『関東局施政三十年史』 関東局, 昭11. 【731-106】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1461845/128
「第五章 教育」(pp.167-220)中の「女子中等教育」(pp.188-189)に、前身の実科高等女学校について記述があります。
(5)『「満洲・満洲国」教育資料集成. 第15巻』 エムティ出版, 1993.5 【FB54-E15】
収録されている「関東州教育史 第四輯(1932年刊)」の「第二章 高等女学校」(pp.873-945)中のp.873、p.878に大連弥生高等女学校の設立以来の経緯が記述されています。また、「第二目 経費」(pp.909-913)、「第三目 生徒及び学級」(pp.913-914)」では、大正8年~昭和5年にかけての大連弥生高等女学校における数値が記載されています。さらに、「第三項 第一目 設備」(pp.919-921)では、校地、運動場などの坪数や建築費が掲載されています。
(6)『高等女学校資料集成. 第17巻 (外地統計年報編)』 大空社, 1990.10. 【FC36-E55】
pp.660-733に関東州の統計を収載しており、大連弥生高等女学校とその前身校について、創立から昭和17年までの教員数、生徒数、収入授業料、経費などを確認できます。
(7)『回想の旅順・大連』 大連市史刊行会, 1974. 【GE357-59】
p.95に大連弥生高等女学校の写真と校章が掲載されています。
(8)『中等教育諸学校職員録. 大正10,11,15年(各年5月現在)』中等教科書協会, 大正10-15. 【259-103】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/937374/364
(9)『中等教育諸学校職員録. 昭和2至7,9,10年5月現在(第24-29,31,32版)』中等教科書協会, 中等教科書協会, 昭和2-10. 【259-103】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1448034/607
(10)『中等教育諸学校職員録. 昭11,12年(第33,34版)』中等教科書協会, 昭和11-12. 【259-103】
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446094/720
關東廳もしくは關東局の欄に、大連弥生高等女学校ないしその前身校の職員が記載されています。
(11)聞蔵IIビジュアル(当館契約の「朝日新聞」の記事データベース)
以下の記事に大連弥生高等女学校に関する記述があります。
「幻の母校の50周年 大連・弥生高女の同窓生 恩師囲み二千人が祝う」(1968年5月20日 東京 朝日新聞 朝刊 p.16)
なお、当館以外では、以下の図書館で関連する資料を所蔵しているようです。
利用方法等、詳細は所蔵館に直接お問い合わせください。
『やよい』 8号 大連弥生高等女学校弥生会 [編] 弥生会東京本部, 1957.
国立教育政策研究所 教育研究情報センター教育図書館
http://www.nier.go.jp/library/index.html
また、『高等女学校資料集成. 別巻 (高等女学校の研究)』 大空社, 1990.10. 【FC36-E55】の「資料編 資料三 高等女学校関係文献目録」(pp.43-85)に、お茶の水女子大学女性文化研究センターで収集した資料として、「『大連弥生高等女学校沿革史』(コピー) 1968 5p」との記載があります。お茶の水女子大学女性文化研究センターは、現在のお茶の水女子大学ジェンダー研究センターの前身にあたります。現在も所蔵があるかは不明ですが、参考情報としてお知らせします。
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
http://www.igs.ocha.ac.jp/index.html
調査済み資料、データベース
『日本帝国文部省年報. 第41-50』 文部大臣官房文書課, 大正4-15. 【258.2-1】
『日本帝国文部省年報. 第51 上-57 下(大正12年4月至大正13年3月-昭和4年4月至5年3月)』 文部大臣官房文書課, 昭和2-9. 【258.2-1】
『日本帝国文部省年報. 第58(自昭和5年4月至6年3月) 上,下』 文部大臣官房文書課, 昭和11 【258.2-1】
『日本帝国文部省年報. 第59-60』 文部大臣官房文書課, 昭11至12. 【258.2-1】
『大日本帝国文部省年報. 第61-63』 文部大臣官房文書課, 昭11至12. 【258.2-1】
『大日本帝国文部省年報. 第64(自昭和11年4月至昭和12年3月) 上,下,第65(自昭和12年4月至昭和13年3月) 上,下,第66(自昭和13年4月至14年3月) 下,第67(自昭和14年4月至15年3月) 下』 文部大臣官房文書課, 昭和18-21. 【258.2-1】
『全国高等女学校・実科高等女学校ニ関スル諸調査. 第3~15巻』 大空社, 1989.10. 【FC36-E63】
『満州帝国学事要覧. 第1巻』 龍溪書舎, 2011.9. 【FB54-J71】
『満州帝国学事要覧. 第2巻』 龍溪書舎, 2011.9. 【FB54-J72】
『満州帝国学事要覧. 第3巻』 龍溪書舎, 2011.9. 【FB54-J73】
『満州帝国学事要覧. 第4巻』 龍溪書舎, 2011.9. 【FB54-J74】
『高等女学校史序説』 銀河書房, 1988.5. 【FC36-E35】
『全国学校名鑑. 大正15年版』(帝国地方行政学会 大正15 【259-541】)(附録p.48に住所のみ記載あり)
『学生年鑑 : 受験と就職. 大正16年度』(山海堂出版部 大正15 【259-537】)
『学生年鑑. 昭和4年』(山海堂出版部 昭和3 【259-537】)
『全国学校教育施設総覧』(聯合府市政通信社 昭和8 【259-646】)
『全国上級学校大観』(欧文社 昭和13 【特219-856】)
『全国上級学校綜覧. 昭和19年度』(旺文社 昭和20 【280-7】)
ヨミダス歴史館(当館契約データベース)
毎索(当館契約データベース)
雑誌記事索引集成データベース(皓星社)(当館契約データベース)
(インターネット、データベース最終アクセス日:2013年4月22日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・『1981 大連 満州の旅』(北小路 健/文、国書刊行会、1981)はp.88に外観写真あり。
・『井上ひさしの大連 写真と地図で見る満州 ショトル・ミュージアム』(井上 ひさし/編、小学館、2002)はp.110に外観写真あり。
・『複刻満州官製教科書 [4] 在満日本人教育施設要覧』(関東局在満教務部/編纂、ほるぷ出版、1989)はp.11に大連弥生高等女学校の学級数、生徒数、男女別教職員数、所在地の記載あり。
・『さらば大連・旅順 写真集』(北小路 健/編著、国書刊行会、1995)はp.164~165に学校の写真があり。
- NDC
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- 行政 (317 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 大連
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000131339