レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年08月26日
- 登録日時
- 2014/09/23 12:12
- 更新日時
- 2014/09/23 12:12
- 管理番号
- 相橋-H26-074
- 質問
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解決
なるべく古い邦訳の『星の王子さま』を読みたい。
また、サン・テグジュペリの作品『星の王子さま』を日本で最初に翻訳したのは誰か知りたい。
- 回答
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①~②の資料を提供した。
日本で最初に出版された『星の王子さま』の訳者は、「内藤 濯」という人物である。
- 回答プロセス
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プロセス.A 相模原市の図書館で一番古い『星の王子さま』を探す。
市内OPACでキーワード“星の王子様”で検索した結果、次の資料が見つかった。
『星の王子さま』 サン=テグジュペリ/著 岩波書店 1972 (相模原市立図書館請求記号:J953)
この資料の出版年は1972年であり、訳者の項には「内藤 濯(ナイトウ アロウ)」とある。
『星の王子さま 愛蔵版』 サン・テグジュペリ/著 岩波書店 2000 (自館請求記号:J953/サンテ)
奥付に「Le Petit Prince」とある。
①『星の王子さま (岩波少年文庫)』 サン・テグジュペリ/著 岩波書店 1992 (自館請求記号:J953/サンテ)
この資料の出版年は1992年であり、訳者の項には「内藤 濯」とある。
②『星の王子さま』 サン・テグジュペリ/著 岩波書店 1993 (自館請求記号:J953/サンテ)
この資料の訳者は、「内藤 濯」とある。
調べものコーナーの児童文学関連資料のある棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『世界児童・青少年文学情報大事典 第5巻サ-ステ』 勉誠出版 2001 (自館請求記号:R909)
p80-83に「サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド」の項目がある。
p82に「日本語訳」の項目があり、「『星の王子さま』内藤濯訳 岩波書店 1953,2000」とある。
ここまでの調査で、『星の王子さま』の最も古いものは、1953年に岩波書店より出版されたものであるとわかる。
プロセス.B 翻訳者である「内藤濯」という人物について調べる。
調べ物コーナーの児童文学者関連の棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『日本児童文学大事典第2巻』 大阪国際児童文学館/編 大日本図書 1994 (自館請求記号:R909)
p3に「内藤 濯」の項目があり、該当人物の略歴とともに「サン・テグジュペリ『星の王子さま』(五三 岩波書店)の名訳は親しまれ(以下略)」とある。
オンラインデータベース ジャパンナレッジ Lib(http://japanknowledge.com/library/ 2014/08/26 最終確認)でキーワード“内藤 濯”で検索した結果、次の情報がヒットした。
“内藤 濯”
大正-昭和時代のフランス文学者。
明治16年7月7日生まれ。フランス留学後,昭和3年東京商大(現一橋大)教授,25年昭和女子大教授。サン-テグジュペリの「星の王子さま」の翻訳,ドビュッシーの紹介などで知られる。昭和6年レジオン-ドヌール勲章受章。昭和52年9月19日死去。94歳。熊本県出身。東京帝大卒。筆名は内藤水(すいてき)。
"ないとう-あろう【内藤濯】", 日本人名大辞典, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2014-08-26)
検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2014/08/26 最終確認)でキーワード“内藤 濯”で検索した結果、次のウェブサイトがヒットした。
熊本県教育委員会(http://kyouiku.higo.ed.jp/page2022/002/005/page2318.html 2014/08/26 最終確認)
このウェブサイトに内藤濯という人物がサン=テクジュペリによる『Le Petit Prince(小さな王子)』と出会い、『星の王子さま』として邦訳するまでの経緯が記述されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909)
- 小説.物語 (953)
- 参考資料
- キーワード
-
- 星の王子様
- サン・テグジュペリ
- 内藤濯
- 翻訳者
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000160146