レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/12/03 13:36
- 更新日時
- 2017/06/16 11:32
- 管理番号
- 市川20140701-e02
- 質問
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解決
簡文帝の詩歌で「荷心香」の載っている本はあるか?
- 回答
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インターネットで”荷心香”と検索してみると、以下のことが確認できた。
中国、南朝梁の簡文帝蕭綱(502~557)の詩で、日本語読みは「かしんかんばし」。
意味は-暑くてたまらない夏の夕暮れではあるが、香気を発する蓮の花が遠くにいても
さわやかさを感じさせてくれる-といった意味らしい。
所蔵レファレンス資料『漢詩漢文名言辞典』(東京書籍)、『中国古典名言事典』(講談社)、
『漢詩鑑賞事典』(講談社)、『六朝詩人群像』(大修館書店)などを見るが、
いずれも簡文帝の記載が多少あるにとどまり、詩は掲載されていない。
同じく所蔵資料の『新釈漢文大系 60 玉台新詠』(内田 泉之助/著 明治書院 1974)
『玉台新詠 上 中 下』(鈴木 虎雄/訳解 岩波書店 1975)
『古詩墨場必携』(明石 春浦/編著,新田 幸治/編著 雄山閣出版 1993.9)を
確認したが、同詩は収録されていなかった。
なお、「南朝梁の文壇における「斜」の美しさの発見」
(松浦 崇/著 2002「漢魏晋南北朝詩『詩語』集成」より)
( http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/RonsyuA/Vol3-2/A0302_0001.pdf )
(2014/12/3確認)において、
p28に『先秦漢魏晋南北朝詩』(北京中華書局 1983)より、「梁詩」の中で「斜」が用いられた詩が列挙されている。
その中で、巻20・60番目に該当の「雲斜花影没 日落荷心香」(雲斜めにして花影没し 日落ちて荷心香し)」
という表記があることは確認できたが、詩が記述されている資料の現物提供はできなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌.韻文.詩文 (921 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000163953