レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年03月13日
- 登録日時
- 2018/03/18 16:00
- 更新日時
- 2018/03/27 17:22
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2455
- 質問
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解決
岐阜県出身の作家・島秋夫の「地の人」を読みたい。昭和27年1月の雑誌「文学世界」に発表されたらしい。
- 回答
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昭和27年1月の「文学世界」は所蔵館がみつからず、掲載確認および提供ができなかった。
雑誌「文芸首都」21巻1号(文芸首都社、昭和28年1月)に、本名「福井浄輔」名で掲載されているものを紹介した。
国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧できる(送信参加館限定公開)。
- 回答プロセス
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1.「文学世界」(昭和27年1月)の所蔵館をNDLサーチ、NDLオンライン、Cinii Booksで調査したが見つからない。
2.事前調査事項にある『生きている村』の記述により、「第二回新潮文学賞」の発表、選評が掲載されたと思われる雑誌「新潮」昭和26年(1951年)8月号、10月号を確認。8月号に第2次予選通過作品の発表があるほか、10月号p.106-107に「新潮社「文学賞」決定発表」の記事があり、佳作5編の中に「地の人 岐阜 島秋夫」とあるが、作品は掲載されていない。
3.島秋夫氏を郷土関係人物文献索引(岐阜県図書館 詳細蔵書検索にて検索可能)にて調査。『岐阜県人事名鑑』『三代の岐阜人 男性篇』等、複数の資料で島氏の経歴を確認したが、「地の人」の発表年の記述が一定していない。
4.国立国会図書館デジタルコレクションを「地の人 島秋夫」のキーワードで検索したが、該当しない。
5.『生きている村』の記述をもとに、本名の「福井浄輔」で国立国会図書館デジタルコレクションを検索。雑誌「文芸首都」21巻1号(昭和28年1月)に本文が掲載されていた。なお、本文の末尾には「1952.10」とあった。
- 事前調査事項
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『生きている村』(安江赳夫著、中野方町史刊行委員会、1968年)p.421に「島秋夫」の項目があり、「昭和二七年一月雑誌「文学世界」に発表した「地の人」は、第二回新潮文学賞佳作第1席に入選した」とある。
- NDC
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- 小説.物語 (913)
- 参考資料
- キーワード
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- 島秋夫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 島秋夫…岐阜県恵那市出身。教員の傍ら作品を執筆し、「見えない鞭」は芥川賞候補になった。昭和31~35年度に岐阜県立図書館に勤務。「文学ぎふ」を主宰し、岐阜県文化団体協議会常任理事等を務めた。(参考文献:『生きている村』(安江赳夫著、中野方町史刊行委員会、1968年)、『岐阜県人事名鑑』(岐阜民友新聞社、1968)、『岐阜県立図書館史』(岐阜県図書館、1996)、「岐阜新聞」1990年12月15日p.27)
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000232712