レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月24日
- 登録日時
- 2017/10/24 11:43
- 更新日時
- 2018/04/23 14:52
- 管理番号
- 京高図司-2017-A2
- 質問
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解決
「宙吊り」のよみは「ちゅうずり」か「ちゅうづり」か?
- 回答
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「現代仮名遣い」(内閣告示昭和六一年七月一日)によると、二語に分解しにくいものと分解できるもので区別されている(回答プロセス参照)。「宙吊り」は、二語の連合であるので「ちゅうづり」が正しいと判断される。『広辞苑第六版』には「ちゅうづり」とあり。
- 回答プロセス
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参考資料『日本語「ぢ」と「じ」の謎 : 国語の先生も知らなかった』 光文社, 2009. (光文社知恵の森文庫 ; tつ3-1)
に「ちなみに『現代かなづかい』は昭和六一年に「現代仮名遣い」に改訂され、制限が少し緩くなりました。」とあり。web上で文科省の「現代仮名遣い」を検索。
・・・以下「現代仮名遣い」より引用・・・・・・
5 次のような語は,「ぢ」「づ」を用いて書く。
(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
例 ちぢみ(縮) 〈略〉 つづみ(鼓) 〈略〉
〔注意〕 「いちじく」「いちじるしい」は,この例にあたらない。
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
例 はなぢ(鼻血) 〈略〉 みかづき(三日月) 〈略〉 わしづかみ こころづくし(心尽) てづくり(手作) 〈略〉 つねづね(常々) つくづく つれづれ
なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
例 せかいじゅう(世界中) いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく うでずく くろずくめ ひとりずつ ゆうずう(融通)
〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地) ずが(図画) りゃくず(略図)
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 参考資料
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土屋秀宇 著 , 土屋, 秀宇, 1942-. 日本語「ぢ」と「じ」の謎 : 国語の先生も知らなかった. 光文社, 2009. (光文社知恵の森文庫 ; tつ3-1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010269275-00 , ISBN 9784334785314 - 現代仮名遣い 内閣告示第一号(文部科学省) http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19860701001/k19860701001.html(2018年3月14日確認)
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新村出編 , 新村, 出(1876-1967) , 新村出記念財団. 広辞苑 : セット- 第6版. 岩波書店, 2008-01.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000541613-00 , ISBN 9784000801218
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土屋秀宇 著 , 土屋, 秀宇, 1942-. 日本語「ぢ」と「じ」の謎 : 国語の先生も知らなかった. 光文社, 2009. (光文社知恵の森文庫 ; tつ3-1)
- キーワード
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- 現代仮名遣い
- 日本語
- ず づ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000223830